エン・ジャパンはこのほど、「転職の理由・きっかけ」に関する調査結果を発表した。同調査は2月1日 〜28日、同社が運営する転職サイト「ミドルの転職」を利用する35歳以上のユーザー3,407名を対象に実施した。
転職を考えたきっかけ・理由を尋ねたところ、最も多い回答は「会社の考え・風土が合わない」(32%)だった。次いで「会社の将来に不安がある」(28%)、「職場の人間関係がよくない、上司や同僚と合わない」(25%)となっている。
年収1,000万円以上と1,000万円未満のユーザーで比較すると、1,000万円以上の場合は「自分の能力を試したいから」(29%)が最も多い。特に差が開いた項目は「給与に不満がある」で、年収1,000万円以上は8%だったが、1,000万円未満の場合は26%だった。「待遇・福利厚生に不満」「勤務時間・休日休暇に不満」の差も大きかった。
20代の時と比較して、転職理由に変化を感じるか聞いたところ、60%が「感じる」と答えた。所得別の違いは見られず、理由としては「家族のことも考慮して転職先を検討する必要がある」という回答が多い。
転職で実現したいことについて尋ねると、最も多い回答は「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(65%)だった。2位は「給与・待遇のアップ」(45%)、3位は「やりたい仕事ができる環境での就業」(42%)となっている。
年収1,000万円以上の場合は、「経験・能力が活かせるポジションへの転職」(年収1,000万円以上77%、1,000万円未満63%)という回答が多かった。一方、年収1,000万円未満のポイントが高いのは「給与・待遇のアップ」(同26%、48%)、「安定的・長期的な就業の確保」(同24%、39%)だった。
転職を考える上で不安に感じることを聞くと、「年齢について」(55%)が最も多く、「これまでの経験・スキルが通用するのか」(51%)、「自分の希望する求人の有無」(40%)が続いた。
年収別で特に差が開いた項目は、「年齢について」(年収1,000万円以上45%、1,000万円未満57%)、「これまでの経験・スキルが通用するのか」(同39%、52%)、「自分の市場価値(アピールできることがない)」(同24%、35%)となっている。