人が集まることも多い季節。気の置けない仲間との集まりなら、家飲み会もおすすめです。「料理できないし…」「人が呼べる部屋じゃないんだけど…」なんて思うと、ちょっと気が引けてしまいがち。そこで今回は一人暮らしの部屋でもできる家飲み会のコツをまとめました。

家飲み会成功のキモは“無理しない”こと

自分の部屋に友達を呼ぶとなると、「料理を作ってもてなさないと」「キレイな部屋じゃなくちゃ」なんて考えてしまいがちです。そうなると、「やっぱり人を呼ぶなんて無理」と諦めることになってしまったり、いざ人を呼んでもやることが多すぎて、自分はちっとも楽しめないなんてことにもなりかねません。

家飲み会で大事なことは、頑張りすぎないこと。おもてなしをしたいという気持ちは素敵ですが、家主が頑張りすぎた集まりは、招かれた方もかえって居心地が悪いものです。「自分は場所を提供するだけ」くらいの気軽な気持ちで、できないことは参加者も巻き込んで、できる人にやってもらいましょう。

料理下手でも大丈夫。家飲みご飯を用意する方法

家飲み会といえば、美味しい食べ物と飲み物は必須。でも、何もすべて自分で用意する必要はありません。気軽なのは持ち寄り会。「メインディッシュ」「サラダ」「デザート」といった分担と、金額の目安を決めて、参加者に割り振っておけば、自分は何も用意しなくてOK。持ってくるのが大変な飲み物だけは、家主が用意してあげると親切です。

また、準備から一緒に楽しめる鍋パーティもおすすめ。鍋料理なら食材を切って煮るだけなので、調理の手間も時間も最低限。料理が苦手な人でも無理なく準備ができます。時間に余裕があるなら、参加者と一緒に買い物から始めるのも楽しいもの。一緒に鍋をつつき合えば、友達との距離も近づきます。

友達には見られたくないもの、どう隠す?

一人暮らしの部屋は収納に余裕がない場合が多く、どうしても生活感のあるものやプライベートなものが目に入る場所に置きっぱなしになりやすいです。招待するのが親しい友達といっても、見られたくないものはありますよね。家飲み会の開催を決めたら、いったん玄関の外に出て、自分がお客さんになったつもりで部屋の奥まで歩いてみましょう。普段見慣れた部屋だと見落としがちなものに気がつきます。例えば、個人情報が丸見えの明細書は引き出しにしまったり、人に知られたくない趣味の本にはカバーをつけるなど、早めに対処しておくと、当日慌てなくて済みます。

それでもギリギリになって「あ、これは見られたくない!」なんてものに気づくことも。できればフタ付きの大きめの箱を用意しておいて、とりあえずポイポイ入れられるようにしておくと安心です。ただし、家飲み会が終わったあとも入れっぱなしは厳禁です。また楽しい会が開けるようにしまっておいてくださいね。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー:河野真希
ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『家事のお手本-大人のたしなみ賢いくらし』(泉書房)『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活』(双葉社)などがある。
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