トヨタ自動車は23日、ニューヨーク国際自動車ショー(米国で3月30日〜4月8日に開催)において、新型「カローラハッチバック」(米国車名・米国仕様)を初披露すると発表した。米国では2018年夏に「カローラiM」の後継モデルとして発売し、日本では2018年初夏から販売を開始する予定。

  • 新型「カローラハッチバック」(米国仕様)

新型「カローラハッチバック」のエクステリアでは、スポーティさに磨きをかけるとともに、たくましさ・力強さを付与。インテリアでは、シンプルかつ上質なデザインの実現に取り組んだとのこと。走行性能については、トヨタが進めるクルマづくりの構造改革「Toyota New Global Architecture」(TNGA)のもとで開発したプラットフォームや新型パワートレーンにより、走りの基本性能や環境性能を大幅に向上させている。

今回発表が予定されている米国仕様車の特徴は、エクステリアのデザインコンセプトを「シューティングロバスト」としており、「シューティング」はスポーツクーペの要素を持つ勢いのあるスタイリングを意味し、「ロバスト」は骨格のたくましさ・力強さや基本性能の高さを意味している。

  • 新型「カローラハッチバック」(米国仕様)

プラットフォームには、TNGAのGA-Cプラットフォームを採用することで、上質な走り・乗り心地・静粛性・安全性能・環境性能などの基本性能を大きく向上させた。アルミ材や超高張力鋼板使用拡大や構造接着剤の最適使用、スポット溶接の打点追加などで、ねじり剛性を現行比で60%向上させている。

パワートレーンには、TNGAにより開発を進めてきた新型直列4気筒直噴エンジン「Dynamic Force Engine(2.0L)」、世界初の発進用ギヤを採用した新型無段変速機(CVT)「Direct Shift-CVT」、新型6速マニュアルトランスミッションを設定。これらにより、燃費・環境性能にも優れたスムーズで力強い走りを実現する。

また同車は、北米で初めて、従来機能のレベルアップと新機能の導入を図った第2世代型の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を標準搭載するモデルとなる。「Toyota Safety Sense」には、車両に加えて、歩行者検知(昼間・夜間)・自転車検知(昼間)を行い衝突回避支援または被害軽減を図る「プリクラッシュセーフティ」、前方車両の追従走行を支援する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)」、レーダークルーズコントロール作動時に車線維持に必要な運転操作の支援を行う「レーントレーシングアシスト」、車線逸脱による事故予防に貢献するステアリング制御機能付き「レーンディパーチャーアラート」、夜間の前方視界確保を支援する「オートマチックハイビーム」、カメラで認識した道路標識をマルチインフォメーションディスプレイに表示することで道路標識の見落としを減らし、安全運転を促す「ロードサインアシスト」が含まれる。