説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneにかかってきた電話の履歴、どのくらい遡れる?』という質問に答えます。
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iPhoneでは、電話の着信/発信履歴が記録されます。確認方法はかんたん、『電話』アプリの画面下部で「履歴」タブを選択すればOKです。すべての着信/発信を確認する場合は画面上部にある「すべて」を、出ることができなかった着信のみ確認する場合は「不在着信」をタップします。
その画面に表示される着信/発信履歴は、保存期間は特に定められていません。同一のApple IDで利用している電話番号であれば、機種変更前の履歴にすらさかのぼることができます。
しかし、iOS 11の『電話』における表示件数は最大100件に制限されています。100件を超えた場合は、古いものから表示されなくなるので、電話をよく利用するユーザの場合は数週間前の履歴すら表示できない可能性があります。反対に、あまり電話を利用しないユーザの場合、1年以上前の履歴であっても確認可能です。
表示されるのが"電話"に限らないことにも注意が必要です。携帯電話会社の電話(キャリア電話)にかぎらず、FaceTima Audioを利用した音声通話も『電話』アプリに履歴が残ります。さらに、iOS 10から導入された開発フレームワーク「CallKit」を利用したLINEやSkypeなどのサードパーティー製アプリも、『電話』アプリに着信/発信履歴を残すことができます。
ところで、バックアップしたデータを復元すれば消えてしまった着信/発信履歴にアクセスすることもできますが、あくまでバックアップ時点における履歴が復活するに過ぎません。『電話』以外のアプリのデータもあわせて復元されてしまいますから、慎重に判断しましょう。