京成バスは3月に同社の高速バスとしては初となる2階建てバス「ダブルデッカー」を導入し、3月29日から「有楽町シャトル(東京駅鍛冶橋駐車場~成田空港)」にてバリアフリー実証運行を開始する。

  • 京成高速バスとして初めて導入する2階建てバス「ダブルデッカー」のイメージ

「ダブルデッカー」(SCANIA/VANHOOL スカニア/バンホール)製は、利用者が車いすに乗ったまま乗車できる高速バス。同社ではこれまで、バリアフリー対応の高速バス「リフト付きバス」(2両)の実証運行を行ってきたが、車いす利用での乗車には15分~20分程度の時間がかかっていたという。さらに、車いすスペース使用時は定員が34名と少なくなり、通常の高速バスと同等の定員が確保できないという課題があったという。

  • 2階建てバス「ダブルデッカー」のイメージ

今回導入する「ダブルデッカー」は、乗車口に可搬式スロープ板を設置して、1階の車いすスペースまで案内する一般路線バス(ノンステップバス)と同様の方式を採用。車いす利用者が乗車する場合、従来のリフト付きバスと比較して12~17分程度短縮でき、3分程度で乗車可能となった。

  • 車いす乗車時のスロープイメージ

また、車いすスペース使用時の定員についても、通常の高速バスと同等の53名(乗務員を除く)となり、輸送力上の課題をクリアすることができたという。

同車両には、トイレ、AED、無料Wi-Fi、USB ポート(全席)、フルカラーLED行先表示器を設備している。

3月29日から、同車両を使用したバリアフリー実証運行を開始。東京駅鍛冶橋駐車場~成田空港第2ターミナルの間を往復各3本運行する。車いす利用の場合、乗車日前日の17時30分までに予約が必要。予約は1カ月前から受け付ける。