女優の木村文乃と俳優の松田翔太が、TBS系ドラマ『ケイゾク』『SPEC』に続くシリーズ最新作として動画配信サービス・Paravi(パラビ)で4月1日より配信される「SPECサーガ完結編『SICK'S 恕乃抄』~内閣情報調査室特務事項専従係事件簿~』で主演コンビを演じることが19日、明らかになった。
『ケイゾク』の柴田&真山、『SPEC』の当麻&瀬文に続くコンビとして、木村演じる御厨静琉&松田演じる高座宏世のコンビが決定。御厨(木村)は、IQ230、ハーバード大学卒業の天才だが、精神的に不安定で自傷癖があり入院している。右目には眼帯をしていて、この眼帯を外さないよう医師から注意をされている。高座(松田)は、警視庁公安部の刑事だったがスペックホルダーが絡む事件がきっかけで公安部を追われることに。正義感が強いがゆえに愚直すぎる一面もあり、周囲や組織になじめない時もある。
そんな御厨と高座が所属するのは「内閣情報調査室」の中にあるスペックホルダー対策の特務事項専従係、通称「特務(トクム)」。係長は竜雷太が演じる野々村光次郎だ。物語の舞台は前シリーズ『SPEC』の「未詳(ミショウ)」があった警視庁から国家機関である「特務(トクム)」に移ることになり、スペックホルダーを巡る争いは日本を始めとする国家間の争いや宗教団体、自衛隊まで巻き込む権力闘争に発展。スペックホルダーを支配しようとする思惑の狭間で御厨と高座は、野々村とともに戦いを挑んでいくこととなる。
そして、謎の存在、黒島結菜演じる一一十(ニノマエイト)が登場。真っ黒のセーラー服を纏っているニノマエと、前シリーズ『SPEC』の一十一(ニノマエジュウイチ)との関係は謎に包まれている。果たしてイトは敵なのか、味方なのか? 進化を続けてきた人類は、なぜにさらなる進化を求めてしまうのか。スペックホルダーを巡る闘争は人類の「病み」の部分でもあり、その描写にも注目だ。
木村は「『ケイゾク』『SPEC』という人気シリーズの続編のメインキャスト・御厨静琉役を、というお話をいただいたときは私で務まるのかと不安でした。それでもさまざまな作品でご一緒させていただいている堤幸彦監督、植田プロデューサー、そして松田翔太さんという信じられる事が前提にある布陣に、後はどれだけこの世界の中でリアルに生きられるかだなと腹をくくりました」と不安と覚悟を告白。
「とはいうものの30歳の女性である御厨、辛い過去のトラウマから病んでいる部分もある御厨、SPEC HOLDERでもある御厨、さまざまな側面がある御厨静琉を演じるのは簡単なものではなく、迷う時も有ります」と続け、「その時は尊敬する先輩方、礎と結果を築かれてきたキャスト、スタッフの皆様を思いだし、作品を見返し、リスペクトと力を頂きながら挑み続けた日々でした」と撮影を振り返った。
一方、松田は「楽しんで高座を演じさせて頂きました。これからの展開が待ち遠しくて仕方がないです。初めて堤監督とプロデューサー植田さんと、この作品の打ち合わせをしていた時からクランクアップまで、絶対的な安心感の中、自由に現場に立てました」とコメント。「木村さんとも、素敵な堤組を一緒に暮らせて大いに楽しめた作品になりました。心を込めて、ありがとうございます」と撮影を存分に楽しんだようだ。
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