1968年に創刊された少年マンガ誌『週刊少年ジャンプ』(集英社)の歴史を振り返る展覧会の第2弾「週刊少年ジャンプ展VOL.2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」が3月19日より「森アーツセンターギャラリー」にて開催される。それに先立ち、15日に行われたプレス内覧会には、お笑いコンビ・よゐことモデルで女流プロ雀士の岡田紗佳が登場し、思い出を振り返った。
トークイベントに登壇したよゐこと岡田紗佳は「ジャンプ展」で販売されているオリジナルTシャツを着て登場。濱口は自身の名前と同じ「マサル」が主人公のギャグマンガ『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』のTシャツで登場し、「自分の名前が書いてあるし、かわいいし、素晴らしい。買い取りたい」と興奮ぎみ。また、岡田は『スラムダンク』Tシャツを見て、「ポケットの上にキャラとボールがデザインされてて凄くかわいい。普段から着られそう」とはしゃいだ。
最初のトークで思い出深いジャンプ作品について聞かれた有野は『電影少女』を挙げ、「恋愛したいなぁ~と思いながら読んでました。当時はもう20歳ぐらいの大人だったんですけどね」と振り返り、濱口は「ギャグマンガでは『珍遊記』が相当好き。先生の『ウギャーっ!』って話を終わらせるところや、画風がほかの先生とも違って、とにかく好き」とジャンプ愛を爆発。すると有野は「ジャンプ展Vol.2」には『珍遊記』コーナーはあるが、原画ではなく当時のジャンプの切り抜きを展示してあることを指摘。濱口は「どうやら画太郎先生がなくしてしまったようで、それも先生らしい。先生にはお詫びとサインをつけてコーナーに飾ってほしい」と画太郎氏に冗談交じりのエールを送った。
そして、幼少期には『ジョジョの奇妙な冒険』や『遊戯王』を読んでいたという岡田。「最近は昔のジャンプ作品にハマっていて、『ライジングインパクト』(作者:鈴木央氏)が好き。『ジャンプ』らしい特殊能力の戦いがカッコいい」とお気に入り作品をアピール。
また、新年3・4合併号の部数が歴代最高653万部を記録した1994年代、学生時代の濱口も『週間少年ジャンプ』の勢いを感じていたという。「発売日にジャンプが買えなかったら、もうどこも売り切れ状態。そんな時は友達に読ませてもらったり、喫茶店に探しにいったりしていました」と語ると、有野は「1人1冊持ちたかったので、まわし読みはしなかったですね」と補足し、653万部の時代を振り返った。
「週刊少年ジャンプ展VOL.2」をすでに見て回ったという有野は、「原画なので、ジャンプのサイズより少し大きくて、修正のペンが入っているところもうれしい。『そこ、そんなに迷ってはったんや』ってところもあって、子どもも勉強になっていいと思う」と注目のポイントを挙げ、岡田も「いいシーンの原画ばかりなので、読んでいた当時の感情が甦って鳥肌が立ちました」と感慨深げな様子を見せた。そして、濱口は「『ジョジョ』の原画は凄く色が綺麗で芸術ですね。あれは生で見ないと感じられないものがあると思う」と大絶賛。そのほか、今回の見所として『I"s(アイズ)』/『電影少女』コーナーの少女パネルを挙げ、「照れちゃいますね。ドキドキして。あれはグラビアを超えてる」と笑顔の表情。
イベント後半には、人気作品の原画をパネルにして当時を振り返るコーナーに突入し、最初は『ドラゴンボール』の「かめはめ波」で印象的なシーンが登場。その際、好きなキャラを聞かれた有野は、「ギャリック砲の登場に驚いた」というべジータを、濱口は宿敵ピッコロに育てられ"親子かめはめ波"を撃ったシーンに感動したという悟飯をチョイスし、岡田は「クリリンに対するツンデレや、戦うと強いところ」という理由で人造人間18号を挙げていた。
そのほか『幽☆遊☆白書』や『スラムダンク』の原画パネルが登場。濱口は『スラムダンク』の安西先生の「あきらめたらそこで試合終了ですよ」の名言が特に心に残っているようで「自分の言葉のようにいろんな番組で使ってます」とコメントすると、すかさず有野は「無人島生活でも、夜になるとそれ言ってるもん」とフォローし、会場を爆笑させた。
最後に濱口は「本当に原画からは先生たちのパワーや魂を感じられます。マンガ好きはもちろん、ほかにも見所がたくさんあるので、ぜひ見に来てほしい展示会だと思います」とアピールし、トークイベントは終了した。
「週刊少年ジャンプ展VOL.2 -1990年代、発行部数653万部の衝撃-」は、2018年6月17日まで「森アーツセンターギャラリー」(六本木ヒルズ森タワー52階)にて開催。