極寒の冬や猛暑の夏に、突然エアコンが動かなくなってしまったら焦りますよね。けれど、すぐに修理業者を呼ばずに落ち着いてセルフチェックしてみてください。動かなくなってしまった原因が故障でない場合は、すぐに再運転することもあるそうです。また、本格的にエアコンを酷使する季節の前にやっておきたいメンテナンスとは。そこで今回は、エアコンの専門家であるダイキン工業の野田さんに、自分でできるチェックポイントを教えていただきました。

故障や動かない時に確認するポイント

ポイント1:エアコン本体のランプ

「まずはリモコンで運転させた時に、エアコン本体のランプが付いているかどうかを見てください。メーカーによって異なりますが、ランプが点滅している場合は異常のサインの可能性があります。ただ、機種によってはお手入れのサインなどでランプが点滅することもありますので、ランプの表示の詳細は取扱説明書を確認してくださいね。」

ポイント2:エアコンのブレーカー

「1を対処しても症状が改善しない場合は、運転を一度切ってから、エアコンのブレーカーを落とします。ブレーカーのある分電盤は、台所や洗面所、玄関などにあることがほとんど。見つからない場合は、エアコンのコンセント電源プラグを抜き差しするのでも大丈夫です。エアコンは動いているけど部屋が暖まらない、という場合は、うっかり窓が開いていた……という場合も。焦らずに原因を探ってみてください」

ポイント3:室外機のファン・室外機の周辺

「2までを対処しても動かない場合は、外に出て室外機のファンが正常に動いているかを確認してください。また室外機周りの風通しも大切で、植木鉢やゴミ箱でふさがっていたり、雪などで埋まっていたりすれば、取り除いてください。普段は降雪量が少ない地域で積雪があると、雪が原因で動かなくなってしまった、ということがよく起こります。」

ポイント4:リモコンの発信部

「それでも直らない場合リモコンに問題がある可能性も。携帯のカメラを通して、赤外線を発信する部分を見てみてください。リモコンのボタンを押しても点滅が見られなければ、電池切れか故障だと思われます。リモコンの故障であれば、エアコン本体のボタンで電源を入切することができますよ」

故障を防ぐためのメンテナンス方法

「やはり、こまめにフィルターのお掃除をしておくことは大切です。頻度は使用時間にもよりますが、2週間に1回ほどが目安。面倒に感じられるかもしれませんが、掃除機をかけるついでに、埃(ほこり)を吸うだけでも効果があり、節電にもなります。ただし、キッチン付近のエアコンなどは油汚れが付いている場合もあるので、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗うことをおすすめします。スポンジなどで軽くこすって、陰干ししておきましょう」

故障してしまった場合は、修理に出すほかありませんが、修理業者は真夏・真冬が混み合います。野田さんによると、エアコンが必須アイテムのシーズンに入る前に、故障していないかどうか試運転をしてみるとよいそうです。万が一壊れていても、焦らずに対処することができますね。

取材協力 野田久乃さん ダイキン工業株式会社の広報担当 ダイキン工業 お客様サポート(公式サイト) http://www.daikincc.com/index.html