小田急電鉄は15日、特急ロマンスカー・LSE(7000形)の「7003×11編成」を6月頃に解体予定と発表した。残る「7004×11編成」は営業運転を継続するが、新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)の2編成目の導入後、2018年度中の引退を予定しているという。

  • 小田急電鉄の特急ロマンスカー・LSE(7000形)

特急ロマンスカー・LSE(7000形)は1980年、初の展望席を備えたロマンスカー・NSE(3100形)を継承する車両として登場。現役のロマンスカーラインナップの中で最も古い形式となった現在も「古きよき時代のロマンスカーを彷彿とさせるデザイン」で根強い人気を持つ。しかし、デビューから35年以上経過し、車両の更新時期を迎えていたこともあり、小田急電鉄はLSEの代替として新型特急ロマンスカー・GSE(70000形)を製造した。

GSEの1編成目が3月17日に就役した後もLSEは残り、展望席を備えるロマンスカーは3形式(LSE・VSE・GSE)の3形式となるが、LSEのうち1編成は6月頃に解体となる。小田急電鉄はその理由を「特急ロマンスカー・GSE(70000形)への代替を図るとともに、運行異常時など、緊急時における車両の収容スペースを十分に確保するため」と説明。LSEの残る1編成も、GSEの2編成目が導入された後、2018年度中に引退する予定となった。