JR西日本は15日、駅ホームの安全性向上に向けた施策として、大阪駅の5・8番線ホームに昇降式ホーム柵、京橋駅の3・4番線ホームに可動式ホーム柵を設置すると発表した。
大阪駅ではJR京都線・JR神戸線(東海道本線)の普通列車が停車する6・7番線ホームに可動式ホーム柵が設置され、昨年春から使用開始している。5・8番線ホームにはJR京都線・JR神戸線の新快速・快速(5番線ホームはおもに三ノ宮方面、8番線ホームはおもに京都方面)が停車しており、新たに設置される昇降式ホーム柵は2019年春頃に使用開始予定。柵延長約240m、高さ約1.3m、最大開口約13mとされている。
京橋駅では学園都市線(片町線)・JR東西線の列車が停車する1・2番線ホームに続き、大阪環状線の列車が停車する3・4番線ホームにも可動式ホーム柵が設置される。柵延長約160m、高さ約1.3m、最大開口約3.5mとされ、使用開始時期は2019年秋頃を予定している。なお、大阪環状線では103系が昨年引退し、残る片側4ドアの通勤形電車201系も2018年度をめどに片側3ドアの新型車両323系へ置き換えられる予定となっている。
JR西日本は駅ホームの安全性向上を重要な経営課題をとらえ、ハード・ソフト両面から取組みを進めている。ホーム柵の整備に加え、線路への転落や列車との接触を未然に防ぐ安全対策として遠隔セキュリティカメラも大阪環状線京橋駅など7駅で導入しており、3月23日から新たに尼崎駅3・4・5・6番線ホームでも運用開始することになった。