翔泳社はこのほど、書籍『ちょっとしたことでうまくいく 発達障害の人が上手に暮らすための本』(1,600円・税別)を刊行した。
近年、大人になってから発達障害の症状に悩む人が多くなっているという。ここ10年くらいの間で発達障害の知名度が上がり、「自分も発達障害ではないか」と気づくきっかけになることが要因ではないかと考えられている。
発達障害の人には、「同時並行作業力が弱い」「段取りが取れない」「ケアレスミスをする」「コミュニケーションが苦手」といった特徴がある。勉強では優秀な人も多く、学生時代は問題なく過ごせていても、社会に出るとお金やスケジュールの管理、片づけなどの当たり前のことができずに困っている人も多いとのこと。
同書では、発達障害の症状に悩む人に向け、上手に日常生活を過ごす方法を紹介している。「時間管理ができない」「無駄遣いしてしまう」「片付けられない」「コミュニケーションがうまくいかない」といった発達障害ならではの悩みを挙げ、その原因と発達障害の特徴をカバーする具体的な解決策の順で解説していく。
紹介している解決方法は、スマートフォンやパソコンなどデジタル機器を使ったものや、100円ショップのアイテムを取り入れることなど、少しの工夫で無理なく実践できるものとなっている。