公益社はこのほど、「葬儀・終活に対する意識調査」の結果を明らかにした。同調査は2月16日~20日、全国の45歳~79歳の男女1,000名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 「終活」という言葉を知っている、または聞いたことがありますか

    「終活」という言葉を知っている、または聞いたことがありますか

「終活」という言葉を知っているか尋ねたところ、65.0%が「知っている」、29.2%が「聞いたことがある」と回答した。「知らない」はわずか5.7%で、9割以上が「終活」という言葉を認知していることがわかった。

「終活」を実施しているか聞くと、男性の70歳以上80歳未満は41.8%が「行っていない」と答えた。他の年代については60~70%が終活を行っていないと回答している。

具体的に行っている内容を尋ねると、「自分の身の回りのものの整理」「終末期医療を考える」「自分の財産や相続をまとめる」が上位を占めた。男性・女性を問わず、70歳以上80歳未満はその3点を実施している割合が高かった。

  • 行っている終活

    行っている終活

家族で「終活」のことを話題にしているか聞いたところ、29.5%が「時々話題にする」、5.2%が「話題にする」と答えた。性別で見ると、女性が話題にしている割合が約30%を超え、70歳以上80歳未満では50%を超えている。

  • 家族で「終活」のことを話題にしますか

    家族で「終活」のことを話題にしますか

執り行われた葬儀の後に困ったことについて尋ねると、「遺品以外の故人の身の回りのものの処理」(35.8%)、「故人の預貯金口座の凍結」(25.5%)、「年金や保険の処理」(22.9%)という回答が多かった。

  • 葬儀の後に困ったこと

    葬儀の後に困ったこと

葬儀を執り行った人に、葬儀について自由回答で答えてもらったところ、「身内が勝手に決めてしまった葬儀で不満(女性45~49歳)」「どんな葬式を行うかを相談していなかったので、これでよかったのかわからない(女性50~59歳)」、「故人の親しかった人を葬儀に呼ばなかったため、悔いが残った(男性70~79歳)」などのコメントが寄せられた。