パーソルキャリアが運営する転職サービス「DODA(デューダ)」はこのほど、2018年2月の転職求人倍率をまとめた「DODA 転職求人倍率レポート」を発表した。。
今回発表した転職求人倍率は、DODA転職支援サービス登録者(転職希望者)1名に対し、中途採用の求人が何件あるかを算出した数値となる。
2018年2月の転職求人倍率は、前月比+0.18ポイントの2.53倍となった。求人数は前月比102.4%、前年同月比113.6%で、調査開始(2008年1月)以来の最高値を5カ月連続で更新した。転職希望者数は前月比94.9%、前年同月比106.8%となっている。
求人数が増加した業種は、9業種のうち「IT・通信」「金融」「メーカー」「商社・流通」「小売・外食」「サービス」の6業種だった。特に「商社・流通」(前月比108.6%)、「小売・外食」(前月比106.0%)が大きく伸びている。
求人数が増加した職種は、11職種のうち「営業系」「企画・管理系」「技術系(IT・通信)」「技術系(電気・機械)」「技術系(化学・食品)」「技術系(建築・土木)」「専門職」「クリエイティブ系」「販売・サービス系」「事務・アシスタント系」の10職種だった。
DODA編集長の大浦征也氏によると、2月に求人数が増加した理由としては、4月以降の採用計画に向けた追加の募集が始まったためと考えられるという。転職希望者数は前月大きく増加した反動で2月は減少したが、高水準を維持。3月以降も、企業は来年度に向けて中途採用に力を入れることから、求人数は上昇する見込みとのこと。
一方、転職希望者は、新たに転職活動を始める動きが落ち着き2月から減少するため、3月の求人倍率は上昇すると考えられるという。転職希望者にとっては、これまで以上に多くの選択肢の中から希望の転職先を選ぶことができる状況であるとのこと。