日本マイクロソフトはこのほど、「女性の就労選択肢の拡大」に向けた活動について発表した。3月〜4月には「ウーマンテレワーク体験プログラム」を実施。女性のキャリア再開を支援する「リターンシッププログラム」の参加者も募集している。

  • 働き方改革の推進イメージ図

同社では、経営の柱として「働き方改革の推進」を位置づけており、「個人と組織が持つポテンシャルを最大限発揮できる環境づくり」にさまざまな形で取り組んでいるという。

2010年からは、認定NPO法人育て上げネットと連携し、ITを活用した若者就労支援プロジェクト「若者UP」に取り組んでいる。同プロジェクトでは、ITスキル講習とキャリアアドバイスを受講した後、企業のテレワーク型インターンに参加し、Webデザイナーを目指す女性もいるとのこと。

このほど、女性の就労の選択肢拡大を支援するとともに、企業の人材獲得の選択肢の拡大を支援する取り組みとして、地域の支援団体および自治体と連携し、「ウーマンテレワーク体験プログラム」を実施する。これは 働く意思がありながらも何らかの事情で職に就いていない地方在住の女性に、「テレワーク」のスキル習得と体験をしてもらうことを目的としている。

第一弾は、3月13日〜4月6日の約4週間、千葉県流山市において、シェアサテライトオフィスを運営するTristと連携して行う。女性向けには「テレワーカーとしてのキャリア構築検証」を用意。内容はマインドセット講習、ダイバーシティー講習、キャリアコンサルティング講習、IT講習など。実際の企業でのテレワーク型インターンも実施する。

企業向けには「テレワーカー人材獲得検証」を用意。労務管理講習、業務の切り出し講習、ダイバーシティー講習など、テレワーカーを受け入れる企業としてのスキルをオンラインで習得できるという。

今後も、4月から5月にかけて、佐賀県佐賀市、群馬県みなかみ町、愛知県岡崎市においても、同プログラムを順次、展開予定とのこと。

また、同社ではさまざまな事情により、現在キャリアを中断・離職している女性のキャリア再開・職場復帰を支援する活動として、「リターンシッププログラム」を開始している。同プログラムでは、同社で3〜6カ月間の有給インターンシップを実施し、修了後にはインタビューなどを経て同社への正社員採用を検討されるという。

同社ではこのプログラムを「フルタイムのポジションへ復帰する環境の整備」という社会貢献としても位置付けており、インターンシップ後は同社以外で就業するケースも想定しているという。現在、同プログラムのインターン参加の人材募集と選定を行っており、3月24日に第2回目の説明会を行う。