健美家はこのほど、「東京23区マンション投資利回りの平均」の調査結果を発表した。同調査は、平成17年に不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家(けんびや)」に登録された東京23区の新規物件の利回り平均を分析したもの。
東京23区の投資マンションの利回りが高い順にランキング化したところ、最も高いのは「葛飾区」(7.31%)、2位は0.01ポイント差と僅差で「足立区」(7.30%)が続いた。3位は「世田谷区」(6.24%)、4位は「江戸川区」(6.22%)だった。23区の平均は5.84%となっている。
2014年の調査時と比べると、全体的に低下傾向にあるが、葛飾区(10.13%)と足立区(10.49%)はおよそ3ポイント下がっており、23区の中でも特に低下幅が大きかった。
板橋区と荒川区は2014年は8%台だったが、板橋区は2.45ポイント、荒川区は2.26ポイント低下した。いずれも5%台まで下がり、23区中心部との差が縮まってきている。
23区平均で前年比マイナス0.50ポイントと、全体的に低下傾向にある。特に比較的利回りの高かった外周区の北部と東部の低下が顕著に表れた。その理由について同社では「国の低金利政策による物件価格の高騰の影響のほかに、駅周辺の再開発や沿線の利便性向上が考えられる」と分析している。