国立科学博物館(東京都台東区)は7月13日、大規模特別展として初となる、昆虫をテーマとした特別展「昆虫」を開催する。展覧会の"昆活マイスター(オフィシャルサポーター)"として、俳優の香川照之さんが決定した。

  • 特別展「昆虫」

同展では、日本・世界で収集された多数の標本の展示や映像・展示演出を行う。会場には、日本最大の甲虫「ヤンバルテナガコガネ」の新種の基準となる貴重な標本、宝石のように鮮やかな色や輝きをもつ昆虫、珍しい姿の昆虫、琥珀の中に閉じ込められた太古の昆虫などを展示する。

また、昆虫標本を特殊な撮影技術で3D化し、スクリーンに投影するほか、昆虫の身体のしくみがわかる全長約2メートルの巨大模型も公開する。

同展のポスターなどでは、「昆活しようぜ!」というフレーズを採用。この「昆活」とは、昆虫に興味を持つ、学ぶ、採集する、など、昆虫に関わるすべての活動を指すという。

同展は、昆虫の魅力を伝えるとともに、薄れつつある人間と昆虫の関りを再び強めたいという考えのもと開催する。大の昆虫好きとして知られる俳優・香川照之さんが、現代の子供たちに対して持つ想いと合致していることから、今回、オフィシャルサポーター"昆活マイスター"に就任することになったとのこと。

香川さんは就任に際し、「僕が若いころは人々のまわりにも昆虫がたくさんいました。でも環境の変化で、身の回りの昆虫も少なくなってしまいました。この特別展『昆虫』で、みなさんにぜひ昆虫の魅力を知ってほしいと思います。たくさんの昆虫に触れ、その生命力や、ボディの美しさを感じてください」と語っている。

  • 俳優・香川照之さん

昆活企画第一弾として、「特別展「昆虫」×香川照之 各所に潜む昆虫チラシを採集しよう!」を開催する。現在、配布中の特別展「昆虫」のチラシは裏面が折り紙になっており、切り取って折るとある昆虫が完成するという。チラシは3種類あり、折れる昆虫も3種類あるとのこと。

チラシが配布される期間・場所はバラバラで、中にはとてもレアな昆虫チラシもあるという。「チラシの配布情報は、オフィシャルツイッターなどでヒントが出る可能性もかもしれません。7月からの特別展「昆虫」にむけてチラシで昆虫採集をおたのしみください」と同館はコメントしている。

同展の前売り券は、5月に発売予定。前売り日は決定次第、展覧会公式ホームページ等で公開する。