お笑い芸人の永野がこのほど、都内で行われたフジテレビ系バラエティ特番『IPPONグランプリ』(10日21:00~23:10)のイベントに参加。終了後の囲み取材で、第16回大会(16年11月19日放送)から出場が遠ざかっている同番組の秘策を分析した。

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永野

永野は、第16回で思うような結果が残せず、「あの日以来、信頼・信用、全て失いました」と告白。「私のSNSには『お前なんで芸人やめないんだ?』『俺の友達のほうが面白い』とか、別の番組に行くと20代の若いADからシカトされたり、さっきも若い店員さんに『永野、頑張ってこいよ』って言われました」、さらには「あの放送以降、大喜利のコーナーで明転して僕がいると、笑いが起こるんですよ。『何でお前がいるんだよ』みたいな」と、番組の影響力をまざまざと感じているようだ。

そうした経験から、独自の視点で大喜利に臨む秘策を分析。「やっぱり言葉を大事にするということで、漫才師のボケの方は得意でしょうね。あとは、無表情でボケてもキャラクター的に許される人。だから、"キャラ者"で出ちゃった人は、そのまま突っ走ると永野みたいな事故で終わるので。でも、(番組に)合わせすぎると、ちょっと弱い。だから難しいです」と解説した。

その上で、「"裸"になっていかないと許されない空気。キャラで突っ走ってても『もういいよ』という空気になるので、今まで喜ばれていた芸風で臨んでも、現場の空気とかでどんどん裸になっていくところが、『IPPONグランプリ』の面白いところかな」というが、「でも、僕が裸になったとき、何も残ってなかった。ビックリしましたね」と自虐した。

さらに、「僕、習字やってて字がきれいなんですけど、それだとちょっと大喜利って面白くないことに気付いたんです」とも。イベントで大喜利の過去問に挑んだときも、「わざと(字を)崩して書きました。これポイントです!」と力説したが、大会チェアマン・松本人志の見本回答フリップが手書きでないことを指摘されると、「ちょっとそれは…」と早くも前言撤回してしまった。

そんな松本に、永野は「もう1回チャンスをください! あの感じではもう出ません。あんな奇をてらって自分なりのコーディネートで出るとか、バカなことは二度としません。あと、"IPPON"取ってもあんまり喜ばないでクールにやります。俺、更生しました!」とアピールしていた。