(前編のつづき)むし歯を発見したことからパニックになり、その日の夜から突然始めてしまった断乳は、まさに試練の連続でした。
断乳初日の夜、最後の授乳をして、さあ寝かしつけです!もちろん息子は「ぱいぱい!ぱいぱい!」と号泣……。私も泣きながら息子を抱っこしてあやしましたが、全然泣き止んでくれません。そしてとうとう私だけではどうしようもなくなってしまい、パパに息子を託しました。リビングの椅子に座って、寝室から響いてくる息子の絶望的な泣き声を聞いている間、つらかった。断乳なんて中止したい……と思いました。ところが、20分くらいすると泣き声が止んだのです。なんと、パパの寝かしつけ成功!夜中にも2度起きて泣きましたが、そんなに時間もかからず寝てくれました。
断乳2日目もパパが寝かしつけをしてくれて、夜中に1度起きたけれどそれからは朝までぐっすり寝てくれました。そして3日目は私が寝かしつける事が出来ました。しかも1度も「ぱいぱい!」と言わずに。嬉しいやら寂しいやら。母親の仕事って、こうやって少しずつ減っていくのね、なんて哀愁に浸っていました。でもそれは、これから始まる長い戦いの序章にすぎませんでした。
断乳4日目からが、本当の試練の始まりでした。なぜならこの日夫が1ヵ月半の短期留学へ旅立ち、パパ不在の育児が始まったからです。