俳優の中井貴一が9日、神奈川・横浜迎賓館で行われたフジテレビONE/TWO/NEXT×J:COM共同制作連続ドラマ『記憶』(21日スタート、毎週水曜22:00~ ※全12話)の制作発表に登場。主演を務める同ドラマのオファーを「8回断りました」と明かした。
同作は、韓国ドラマをリメイクするもので、若年性アルツハイマー病を宣告された敏腕弁護士・本庄(中井)が、徐々に記憶を失くしていく中、残りの人生をかけて過去の事件を暴き、家族と向き合っていこうとする姿を描くもの。中井は「台本を読んで、久々に重いというか、人間を深く掘り下げたドラマになってると思います」と紹介した。
それだけに、今作の出演オファーは8回も断ったそう。「最初に内容を読ませてもらい、これは生半可な気持ちで携わっちゃいけないドラマだと思ったんです。自分のスケジュールを見ても到底無理なので、『僕はやらない方がいいです』と8回くらいお断りしたんですけど、それでもプロデューサーが言ってくださって、役者としてこれだけ請われるのは本当にありがたいことだと思って」と、承諾したことを明かした。
そんな思いがあるだけに、中井は撮影の段取りに条件を提示したそう。「8回お断りして9回目にお会いした時に、順撮り(放送のシーンの順番取りに撮影)にしてほしいとお願いしました。自然に感情が出るようにした方が、このドラマは成功するんじゃないでしょうかと言ったら、プロデューサーも全く同じことを考えていますということでした」と、意識が共有できていたそうだ。
撮影に入ると、中井はラーメン屋(九州じゃんがららあめん)を差し入れしたそう。それが大雪の寒い日だったそうで、恩恵を受けた共演の優香は「貴一さんはなんて"天使"なんだろうと思いました!」と感激したことを振り返っていた。