「この日程、ちょっとネゴってきて」。突然上司から言われて、意味がわからず困ったことはありませんか? 「ネゴ」とは「ネゴシエーション」の略語です。今回はこの「ネゴシエーション」の意味と使い方について学んでいきましょう。
「ネゴシエーション」の意味
ネゴシエーション(negotiation)とは、「交渉」「折衝」「話し合い」という意味で、ビジネスシーンでは「クライアントとネゴシエーションする」とか、略して「ネゴ」「ネゴる」「ネゴする」というようにも使われます。犯罪の現場で人質救出のために犯人を説得する交渉人=「ネゴシエーター」という職業がありますが、映画化されて話題になったりもしたので、この言葉を聞いたことがある人も多いかもしれません。
ネゴシエーションスキルの重要性
「交渉」と言うと、巧みな話術や駆け引きで相手にこちらの主張を飲ませる……と言ったイメージが浮かびますが、ビジネスにおけるネゴシエーションは、意見が対立した時に議論して、互いの合意や調整へと導くためのコミュニケーション全般のことを指します。ここには、例えば取り引き相手との「調整」や上司との「意見のすり合わせ」なども含まれます。その意味では、商談を頻繁に行う営業職などに限らず、全てのビジネスパーソンにとって日常的に必要なスキルだと言えます。
「ネゴシエーション」の例文
- 「契約条件をめぐって取引先とネゴシエーションし、ようやく成立までこぎつけた」
- 「商品の発売日について、営業部とネゴシエーションを行う」
- 「この案件のスケジュール、来週にも先方とネゴってきてくれ」
ネゴシエーションスキルは、決して相手を論理的に屈服させる技法ではなく、相手の事情や譲れないポイントをよく聞いて理解し、自分の主張を通しながらも互いの利益につながるような納得を引き出していく力です。交渉上手は聞き上手、とも言えそうですね。