東急不動産は3月7日、2019年秋竣工予定で推進中の「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の商業施設ゾーンにおいて、「東急プラザ渋谷」を開業することを発表した。新たに生まれ変わる東急プラザ渋谷は、次世代に向けた「MELLOW LIFE(メロウ ライフ)」を提案する新時代の商業施設を目指す。

  • 「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の商業施設ゾーンにおいて「東急プラザ渋谷」を開業

    「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」の商業施設ゾーンにおいて「東急プラザ渋谷」を開業

2019年秋の竣工を予定している同プロジェクトは、旧東急プラザ渋谷および隣接する街区を一体開発するもので、東急不動産が組合員および参加組合員として参画する道玄坂一丁目駅前地区市街地再開発組合が事業主体となっている。2階レベルで渋谷駅と歩行者デッキで直結することで、駅から周辺へと街に広がりを生み出す。

(旧)東急プラザ渋谷は昭和40(1965)年6月13日、専門店複合商業ビルの「渋谷東急ビル」として渋谷駅前に開業。その後、昭和48(1973)年に「渋谷東急プラザ」に、2012年に「東急プラザ渋谷」に名称を変更しながら、2015年3月22日の閉館まで49年間に渡り営業を続けた。

  • 周辺街路整備(北西側)のイメージ

    周辺街路整備(北西側)のイメージ

民間企業初の複合商業施設であった(旧)東急プラザ渋谷の跡地であるこの場所で、東急不動産は新時代のニーズに応える新しい商業施設として、より進化した(新)東急プラザ渋谷をつくることに挑戦する。同施設のターゲットは、「都会派の感度が成熟した大人たち」であり、積み重ねた人生で磨かれたセンスを持つ成熟した大人たちに向けて、今までにない商業施設空間と価値観を提供する。

  • (新)東急プラザ渋谷のイメージは「MELLOW LIFE(メロウ ライフ)」

    (新)東急プラザ渋谷のイメージは「MELLOW LIFE(メロウ ライフ)」

(新)東急プラザ渋谷(所在地: 東京都渋谷区道玄坂一丁目38番(地番))は同再開発事業の2階~8階、17階、18階の商業施設部分の名称となる。現在、東急グループは「エンタテイメントシティSHIBUYA」を掲げながら、再開発を関係者と協力して推進している。渋谷の魅力である「多様な人・文化・個性の混在」を生かし続け、世界を牽引する新しいビジネスやカルチャーを発信することが渋谷再開発のビジョンと定めた。

9~17階のオフィス、2~8階および17、18階の(新)東急プラザ渋谷の他に、屋上には渋谷の街を訪れる方の憩いの場となる屋上広場を計画している。また、1階には空港リムジンバスも乗り入れるバスターミナルをはじめ、観光支援施設も設置し、渋谷駅西口の新たな玄関口となることが、渋谷再開発における同プロジェクトの役割となっている。

  • (新)東急プラザ渋谷の構造イメージ

    (新)東急プラザ渋谷の構造イメージ

(新)東急プラザ渋谷のイメージとして定めた「MELLOW LIFE(メロウ ライフ)」の「MELLOW」は、"光・色・声・音など豊かで美しい、豊潤な"といった意味を持つ言葉。「本物」「本質的」「普遍的」なものの良さを大切にし、時間を積み重ね「成熟」していく豊かな人生を楽しむこと、それを同社は"MELLOW LIFE(メロウ ライフ)"と名付け、新時代に向け新しいライフスタイル観を提案する。変化し続ける時代の中で、同施設が出店店舗をはじめとした各事業者にとって新たな挑戦の機会・ステージとなり、ともに新時代のマーケットをつくっていくことを目指す。

  • (新)東急プラザ渋谷の計画地

    (新)東急プラザ渋谷の計画地

新しいライフスタイルを発信する商業施設として、従来のモノやコトを一方的に提供するのではなく、ソリューションや体験を提供することで、「パートナー」として人生に寄り添うことができる新しい商業施設を目指す。「美」「健康」「食」をはじめ、「ライフプラン」のサポートまで、成熟した大人たちのニーズに応える店舗構成を予定している。

「道玄坂一丁目駅前地区第一種市街地再開発事業」(プロジェクト全体の施設名は後日発表予定)の所在地は東京都渋谷区道玄坂一丁目38番(地番)、敷地面積は約3,336平方メートル、延床面積は約5万8,970平方メートル、階数は地下4階~地上18階(建築基準法上は19階)、高さは約103mとなる。