ASUS JAPANから発売された「ZenFone Max Plus」は、29,800円と低価格ながら高解像度な大画面、大容量バッテリー、デュアルレンズなどを盛り込んだコストパフォーマンスに優れるスマートフォンだ。
この価格だと正直、性能には期待できないことが多いのだが、「ZenFone Max Plus」の使い勝手はどうだろうか。実機を手にする機会を得たので、さっそく使用感をチェックしてみた。
高級感あるじゃん
29,800円という価格は、スマートフォンとしては中の下といったところ。もっと安い価格帯のスマートフォンもあるが、そこまで下がると明らかに低スペックなモデルばかりになる。それなりにヘビーに使う人にとってはこの「ZenFone Max Plus」あたりが選択肢に入る最低ラインの価格だろう。
10万円前後するようなハイエンドなスマートフォンは基本的に"全部入り"だが、3万円クラスだとそういうわけにもいかない。驚くほど良い部分があるなら、逆にコストカットしている部分もあるはずだ。
「ZenFone Max Plus」の場合はどうだろうか。
いきなり主観的な話になるが、外観は価格に対して高級感がある、という印象だ。ハイエンドモデルと、遜色ないかと言われると、やはり素材感などに多少廉価な雰囲気は漂うが、シンプルなデザインとエレガントなカラーリングのおかげでチープさを補っている。最近のスマートフォンはだいたいどれも似たデザインだが、「ZenFone Max Plus」もきっちり合わせてきている。
重量に関しては、本体やディスプレイサイズから想像するよりも軽い。約160g。重い方がより高級感を味わえるかもしれないが、長く使うなら軽い方がいいに決まっている。これは良い。
画面でかいじゃん
もう1つ、「ZenFone Max Plus」の外観で特徴的なのが、大画面なのに横幅が狭くて持ちやすいこと。手持ちのiPhone Xと比較してみると、ほぼ同じ横幅だった。縦は「ZenFone Max Plus」の方がちょっと長いけれど、物理ボタンがないのでスッキリしている。
ちなみに縦にちょっと長い18:9の画面比率は最近のトレンドで、それをキッチリ取り入れている。このあたりも洗練されていると感じる理由だろう。初めて使うと「横長っ!」と思うかもしれないけど、慣れるとウェブも動画も見やすくて良い。
一方でコストカットを感じるのは充電用の端子。ハイエンドモデルは軒並みUSB Type-Cだが、「ZenFone Max Plus」は未だにmicro USBだ。でも充電端子を気にするのは一部のユーザーだけだろうから、これで正解だと思う。
その代わりではないけれど、「ZenFone Max Plus」はカメラもレンズを二つつけたデュアルレンズだし、指紋センサーや顔認証も採用している。精度も問題ない。
若干のコストカットはあれど、外観はうまくイマドキのスマホとしてまとめてきたなぁという感じだ。