吉本興業は7日、都内で会見を開き、eスポーツ事業に本格参入することを発表した。eスポーツ選手の発掘・育成、イベントの開催や動画配信を通して、国内のeスポーツの発展に貢献していくという。
eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームの対戦をスポーツ競技として捉えるもの。オリンピックでも正式種目化が取り沙汰されるなど世界的な盛り上がりを見せている。吉本興業は、エンタテイメント事業を活用してeスポーツ事業に参入。「よしもとゲーミング」という名称で、プロチームの運営をはじめ、ゲーム実況配信、イベントの実施などを行う。
運営するプロチームは4つ。高額賞金の『Dota2』部門で世界一を目指す外国人選手チーム「よしもとデトネーター」、『Overwatch』部門で台湾リーグに参戦する「よしもとエンカウント」、国内を主戦場に『Shadowverse』部門に参戦する「よしもとリバレント」、『ポッ拳 POKKEN TOURNAMENT』部門を専門とする「よしもとエクストラクター」だ。
会見はロンドンブーツ1号2号の田村淳が司会を務め、ゲーム好き芸人の井上聡(次長課長)、藤田憲右(トータルテンボス)、池田一真(しずる)、菅良太郎(パンサー)が登場。そして、吉本興業初のプロゲーマーとなるジョビン、西澤祐太朗(裏切りマンキーコング)、小池竜馬(元マケレレ)が紹介された。ゲーム好き芸能人とジョビンの対戦も行われ、ジョビンが4人を瞬殺。圧倒的な強さを見せつけた。
また、プロゲーマー契約を交わした3人の給与体系の話に。吉本興業の芸人たちは契約書は交わさないそうで、契約書があるというプロゲーマーに対し、4人は「契約書あるの!?」と敏感に反応。そして、ジョビンは「2月から給料が発生して給料をもらっています。家でゲームしているだけで。それがトレーニング」と大会がなくても給料が支払われていると明かした。
すると藤田が「それだったら言わせてもらいたいんですけど、われわれは居酒屋でおもしろいことを言って笑わせる。それもトレーニングだから居酒屋代を払ってほしい」と訴え、会場から笑いが。だが田村が、長年受け入れてきた現状は変えられないと、裁判を起こそうとした自身の経験から説明し、「吉本が1本上です」と諭した。