パナソニックはこのほど、「ビジネスパーソンの肩コリ事情」に関する調査結果を明らかにした。同調査は2月13日~15日、20~40代の男女ビジネスパーソン500名を対象にインターネットで実施したもの。

  • 日常的にコリを感じるのはどの部位ですか?

    日常的にコリを感じるのはどの部位ですか?

日常的に「コリ」を感じる体の部位はどこか尋ねたところ、最も多い回答は「肩」(89%)となった。2位は「首」(72%)、3位は「腰」(46%)だった。

「コリ」をよく感じる曜日はいつであるか聞くと、「金曜日」(78%)が最も多かった。次いで「木曜日」(69%)、「月曜日」(68%)となっている。コリを感じる時間帯について尋ねると、1位は「15時~16時台」(27%)で、2位は「17時~18時台」(23%)、3位は「19時~20時台」(15%)だった。

  • コリを感じることが多いのはどの曜日ですか?

    コリを感じることが多いのはどの曜日ですか?

平日・休日でそれぞれどんな体勢のときに「コリ」を感じるか尋ねたところ、平日の1位は「PCを長時間猫背で見る・作業する」(66%)、次いで「スマホを長時間猫背で見る・作業する」(39%)、「重いカバンを肩にかける」(35%)となった。

  • 平日にコリを感じるのはどのポーズですか?

    平日にコリを感じるのはどのポーズですか?

休日のコリを感じる体勢の1位は、「スマホを長時間猫背で見る・作業する」(40%)、2位は「PCを長時間猫背で見る・作業する」(32%)、3位は「TVを長時間猫背で見る」(25%)だった。

現在「コリ」の治療を行っているか尋ねたところ、「行っている」という回答は22%にとどまった。「コリ」を感じてもすぐ対処できず、体に「コリ」が蓄積されている(コリ負債化)の状態であるか聞くと、90%が「そう思う」と答えた。

  • コリを感じてもすぐ対処できず、体にコリが蓄積=コリ負債化していると思いますか

    コリを感じてもすぐ対処できず、体にコリが蓄積=コリ負債化していると思いますか

「コリが蓄積されている」と回答した人に「コリ負債」を何年程度抱えていると思うか尋ねたところ、平均は「8.53年」だった。

整形外科医の中村格子先生によると、「肩コリ」は僧帽筋(肩甲骨についている筋肉)の筋疲労によって起こる場合が多いという。筋疲労により血流が悪くなると、虚血状態を引き起こされ、痛み物質が発生しやすくなるとのこと。

コリが負債化すると、頭の表面の筋肉まで痛みが伝わり、頭痛の原因になることもあるという。その場合、あごを引いて頭の位置を調整することも有効だが、何よりも「血行改善で疲労物質を流す」ことが重要であるとしている。

「コリは疲労物質の乳酸がたまって筋肉が痛んでいる状態です。血流が悪いと腰痛とか肩コリに反応して痛みを感じやすくなってしまいます。そういう体質にしないためにも、むやみに筋肉をもんだりするといった対症療法に頼らず、『疲労物質を流す、血行を良くする』ということを考えてあげてください」と中村先生はアドバイスしている。