俳優の佐藤健と高橋一生が、映画『億男』(10月18日公開)に出演することが5日、わかった。
同作は川村元気による同名小説を実写化。兄の借金を背負い妻や娘にも出て行かれた、図書館司書・一男(佐藤)に突然3億円の宝くじが当たる。大金に怖くなった一男は大学時代の親友であり、起業して億万長者となった九十九(高橋)にアドバイスを求め豪遊するが、目を覚ますと、3億円と共に九十九は姿を消していた。
メガホンをとる大友啓史監督とは累計興行収入125億円を超える大ヒットとなった『るろうに剣心』シリーズ以来のタッグとなる佐藤。高橋とともに、年始にモロッコでのロケを完了している。撮影は5月中旬頃まで続く予定だ。また藤原竜也、北村一輝、沢尻エリカ、池田エライザという豪華キャストも決定した。さらに『ドラゴンクエスト』シリーズ開発などで知られる、渡部辰城が初映画脚本に挑む。
大友監督は「『龍馬伝』から『るろうに剣心』三部作と、濃密な時間を一緒に走ってきた佐藤健君と4年ぶりの現場。しかも、初めての現代劇。既に終えたモロッコ撮影では、お金に振り回される等身大の青年・一男を、ニュートラルに魅力的に演じてくれています」と語る。高橋については「彼の豊潤な引出しの中から、贅沢に、そして多面的にその魅力を引っ張り出す絶好の役だと思います。お金をめぐる"地獄めぐり"のストーリーに相応しく、一筋縄ではいかない役者たちが揃いました」と太鼓判を押した。
佐藤健コメント
主人公の一男は、どん底の借金生活から一転、宝くじで3億円が当たったことをきっかけに、様々な"お金のスペシャリストたち"と出会い、話を聞き、葛藤しながら、正しいお金の使い方を模索していきます。お金に関しての目から鱗が落ちるような台詞の数々に、僕自身も一男と共に、お金というものに対して人生で初めてこんなにも考えを巡らせました。すでに年始にモロッコでのロケを終えまして、相変わらずの大友組のスケールの大きさと一生さんの芝居の巧妙さに震えおののいておりますが、なんとか食らいついていきたいと思います。曲者揃いの"お金のスペシャリストたち"のキャスティングにもご期待ください。
高橋一生コメント
お金があれば幸せなのか、お金がなくとも幸せなのか
世界には多くの人がいて、人の数だけ正解があるように感じます。
この度参加させていただきます『億男』の劇中にも、それぞれに答えを求める人間が出てきます。
全てを手に入れられるのに全てを諦めているような
導きの神のようで、迷える子羊のような
九十九という魅力的な人間をこの大友組で作れること、幸せです。
共演者の方々、携わるスタッフの方々と共に、お金と幸せを巡る旅を充実させたいと思います。
(C)映画「億男」製作委員会