(前編のつづき)そんな新たな気持ちで赤ちゃんとの暮らしを送っていると、不思議なことに、だんだんと夫の雰囲気が変わってきたように思いました。
夫の仕事は相変わらず忙しいし、わたしの子育ての忙しさも変わらないのですが、子どもが体調を崩したときにすぐに病院に連れて行ってくれたり、前以上に仕事のスケジュールを調整してくれるようになったり、家にいる時間に子どもに積極的に向き合ってくれるようになったような気がしました。
子どもたちも、前以上に夫のことを頼ったり甘えたりしているみたい。うまくいえないのですが、「ふたりで子育てをしている」という感覚とでも言うのでしょうか……。もしかしたら、夫は何も変わっていないけれど、わたしの心のこわばりがとけて、感じ方が変わってきたということなのかもしれません。
近頃の夫は、保育士さんのように子どもの相手をすることは相変わらず苦手ですが、リビングでよく子どもたちと一緒に得意なゲームをやって盛り上がっています。 わたしの友人や子どもの友人たちが遊びに来たら、はりきっていろんな料理をふるまってくれます。わたしがダラダラ寝ている間に、皿洗いを全部やってくれます。来年は、娘とのふたり旅を計画しているみたい。