説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『iPhoneが教えてくれる「気圧」は現在地のもの?』という質問に答えます。
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iPhone SEを除く現行モデルのiPhoneには、気圧センサーが内蔵されています。気圧センサーにアクセスする機能を備えたアプリを利用すれば、現在地の気圧を測定したうえで教えてくれます。測定に時間はかからず、ほぼ一瞬で完了します。
しかし、「気圧」を教えてくれるアプリのすべてが現在地の気圧を測定しているとはかぎりません。たとえば、iOSに標準装備の『天気』は、主要都市の天候をレポートしてくれますが、その情報は提携する気象情報会社(iOS 11の場合「The Weather Channel」)のものです。Siriも『天気』アプリの情報を参照しますから、教えてくれる気圧は同じ気象情報会社が提供する近隣エリアの気圧ということになります。
現在地の正確な気圧を知ることには意味があります。気圧は天候の変化に敏感に反応しますから、登山のときには助けになることでしょう。腰痛など体の痛みとも関係があるといわれているなど、役立つ場面は意外なほどあるものです。天気予報レベルでは気象情報会社の気圧もおおいに参考になりますが、用途に応じて使いわけたいものです。
iPhoneの現在地の気圧を知りたい場合は、サードパーティー製アプリを利用することになります。たとえば、『Barometer and Altimeter』というアプリ(無償)を利用すると、直接iPhoneで測定した気圧がわかります。そのうえ、インターネットで取得した近隣の気圧情報を利用して高度差を計算し、現在地の高度も教えてくれます。