お笑い芸人の永野が3日、東京・渋谷のSHIBUYA109前で行われたフジテレビ系バラエティ特番『IPPONグランプリ』(10日21:00~23:10)のイベントに登場し、同番組に出演して周囲の評価がガタ落ちしたことを切実に語った。
ダウンタウンの松本人志がチェアマンを務め、10人の芸人が大喜利で対戦する同番組。永野は、第16回大会(16年11月19日放送)に出場したものの、思うような結果が残せずに「あの日以来、信頼・信用、全て失いました」といい、「私のSNSには『お前なんで芸人やめないんだ?』『俺の友達のほうが面白い』とか、別の番組に行くと20代の若いADからシカトされたり、さっきも109の店員さんに『永野、頑張ってこいよ』って言われました」と、番組の影響力をまざまざと感じていることを明かした。
そこで、今回のイベントでは、永野が今後の本戦出場を目指して、過去に出題されたお題で"公開大喜利オーディション"を実施。最初の「『ナポリタン』という言葉を使って相手を震え上がらせてください」というお題に「ナポリタンにも心があるんだよ~」と回答するも、お題を指定した観覧客の判定は「×」となってしまった。
お題は8つあったものの、次の観覧客も同じお題を選択するというまさかの展開に。永野は近くにいた女子高生に「なんか良い答えない?」とアドバイスを求めたり、「松本さんが『永野~教えたるで~』ってささやいた」と予防線を張ったりしてあがいたが、「ブエ~~ナポリタンブエ~~」との回答にまたしても判定は「×」。書いたフリップはプレゼントすることになっていたが、「渋谷の駅前に捨ててTwitterとかに上げないで!」と訴えるほど、徐々に自信を失っていった。
その後も「写真で一言」などで「×」が続いたが、最後のお題「家電製品の入った早口言葉を教えて下さい」では、「美顔器 眼球 頑張った」と会場の皆が笑った回答で、見事「IPPON」を獲得。狂喜乱舞でステージ上を跳ね上がり、手応えを感じて公開オーディションは終了した。
永野は、観覧客に「フジテレビに『あいつはセンスこそなかったけど、良い奴だった』と投書してください」と、次々回の出場に向けて猛アピール。あらためて『IPPONグランプリ』について「芸人の魂を削る大会。命がけのイベントとして芸人の皆さんは真剣に出ていますので、ぜひ見てください!」と呼びかけた。
去り際には「チーマーとか気をつけて!」と観客を気づかっていた永野だが、20分にわたるイベント終了後の囲み取材では「2時間やった感じがしますね」とぐったり。連続で同じお題が出されたことについては「ビビりました」と率直な心境を吐露しながら、指定した男性に対して「こいつハガキ職人だなと思いました。色白かったし」と、独特の推理で恨み節を口にしていた。
10日放送の第19回大会には、Aブロックで、堀内健(ネプチューン)、中岡創一(ロッチ)、博多大吉(博多華丸・大吉)、大悟(千鳥)、木下隆行(TKO ※初出場)。Bブロックで、バカリズム、川島明(麒麟)、小沢一敬(スピードワゴン)、秋山竜次(ロバート)、昴生(ミキ ※初出場)が参戦。観覧ゲストとして、佐藤仁美、ダレノガレ明美、八代亜紀、吉沢亮が出演する。