3月17日のJR北海道ダイヤ改正で根室本線羽帯駅が廃止されることを受け、駅のある北海道清水町の有志が「さよならイベント」を計画している。
「さよならイベント」は営業最終日となる3月16日16時から羽帯駅で開催される。四季折々の羽帯駅の姿を収めた写真を待合室に展示するほか、駅前ではホットドリンクや清水町の特産品を販売し、購入者に記念品としてオリジナルポストカードをプレゼントする。
羽帯駅に停車する普通列車の運行に合わせ、十勝清水~羽帯間で無料送迎バスも運行。十勝清水駅16時0分発・羽帯駅16時10分着「1便」、羽帯駅17時30分発・十勝清水駅17時40分着「2便」の2本で、バスと列車を片道ずつ利用することで、十勝清水~羽帯間を約1時間で往復できる。送迎バスの車内で羽帯駅乗降証明書も配布される。羽帯駅では16時48分発(新得行)・16時55分発(帯広行)の列車に合わせ、町民有志による列車見送りを実施する。イベント終了は17時30分を予定している。
1958(昭和33)年に開業した羽帯駅は無人駅となっており、鉄道ファンの間では「秘境駅」としても知られるという。かつて通学の高校生などでにぎわった時代もあったが、近年の調査では利用者がゼロとなっていた。JR北海道は1日の平均乗降者数1人以下の駅について廃止を進めており、この方針に沿って羽帯駅も廃止が決まった。