いよいよ本日、2日に行われる第41回日本アカデミー賞授賞式。2016年12月16日〜2017年12月15日に公開され、選考基準を満たした作品を対象に、映画界に3年以上関わっていることを条件とした日本アカデミー賞協会の投票によって決定する。

現在各部門の優秀賞が発表されているが、授賞式では最優秀賞の栄光を手にする作品が明らかになる。優秀作品賞には、『君の膵臓をたべたい』『三度目の殺人』『関ヶ原』『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『花戦さ』といった作品がそろった。『三度目の殺人』以外の4作品が小説原作の映画となるが、一般観客の予想を知るべく、マイナビニュース会員2,390名にアンケートをとった。

Q.第41回日本アカデミー賞で最優秀作品賞をとると思う作品は?

1位 『関ヶ原』 36.3%
2位 『君の膵臓をたべたい』 30.3%
3位 『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 14.7%
4位 『三度目の殺人』 14.0%
5位 『花戦さ』 4.7%

  • 『関ヶ原』完成披露イベントの様子

    『関ヶ原』完成披露イベントの様子

■『関ヶ原』

・「ありそうでなかった関ヶ原の戦いを描いた作品なので」(49歳男性/ビル管理・メンテナンス/技能工・運輸・設備関連)
・「岡田君の演技が素晴らしく内容も深いものだったから」(38歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「歴史上の人物の人間像がおもしろかったので」(54歳男性/その他/その他)
・「関ヶ原の合戦が壮大なスケールで表現されてたから」(41歳女性/その他/その他)
・「今までにないスケールで、近年稀に見る本格的な合戦シーンを描いているから」(29歳女性/銀行/専門職関連)

■『君の膵臓をたべたい』

・「単純に感動して泣ける映画だと思うので」(44歳女性/信託銀行/事務・企画・経営関連)
・「原作の良さをきちんと映像化している」(50歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)
・「題名が衝撃的だが、内容は青春モノで、人間のあり方を考えさせられるよい作品になっている」(57歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「複雑な青春の心理描写が素敵です」(50歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「自分の周りで評価が高い」(41歳男性/その他/その他)

■『ナミヤ雑貨店の奇蹟』

・「廃屋のような(旧)ナミヤ雑貨店を舞台に時間と空間が異なる人々が、悩み事相談の手紙の行き来を通じてつながる奇跡。この東野ミステリーが深い感動を残していきました。最も印象に残る作品です」(65歳男性/その他/その他)
・「今も昔も人の悩みはあり、悩みは人とのつながりによって癒されてゆく心温まるストーリーだと思う」(37歳女性/その他/その他)
・「ノスタルジックな感じもあって良いと思うので」(58歳女性/その他/その他)
・「さっそく海外(中国)でリメイクされたりと話題性も高かったので」(55歳男性/その他/その他)

■『三度目の殺人』

・「役所広司さんの演技力にグイグイ引き込まれていく所があり本当にこの人物は殺人を犯しているのかという弁護士役の福山雅治さんとの演技が見どころで面白いと思ったので」(59歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「ストーリー展開のなかでの心理描写と,それにマッチしたキャスティング」(38歳男性/コンピューター機器/メカトロ関連技術職(電気・電子・半導体・機械他)
・「部門賞最多受賞。国際映画祭での評価も高いので」(61歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)
・「監督の演出やカットの取り方が細かい」(32歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)

■『花戦さ』

・「実際に映画館で観た作品で、映像から花の匂いや空気感が感じられて良い作品だと思った」(45歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「実力派俳優が揃っていて、惹き込まれる」(36歳女性/医療・福祉・介護サービス/事務・企画・経営関連)
・「生け花の巨大なセットが圧巻だった。野村萬斎の演技がよかった」(31歳女性/医療・福祉・介護サービス/販売・サービス関連)
・「迫力もあり優雅で華やかでよかったので」(38歳女性/その他メーカー/事務・企画・経営関連)

■総評

読者予想を二分したのは、原田眞人監督&岡田准一主演の重厚な時代劇『関ヶ原』と、月川翔監督&浜辺美波&北村匠海による泣ける青春物語『君の膵臓をたべたい』。対照的な2作品となったが、それぞれヒットし「周りの評判が良い」という意見も多く寄せられた。

東野圭吾原作のベストセラーを映画化した『ナミヤ雑貨店の奇蹟』は、複雑な構成ながら「心温まる」と評判に。優秀作品賞の中で唯一のオリジナル作となる『三度目の殺人』は、部門賞最多受賞という点にも注目が集まった。

現在ダークホースとなっているのが野村萬斎主演の『花戦さ』。実は前回の日本アカデミー賞で最優秀作品賞に輝いた『シン・ゴジラ』のモーションキャプチャを担当したのが野村だが、主演作(?)の連続受賞となるか。実際の結果は、日本テレビ系列『第41回日本アカデミー賞』(2日 21:00〜)にて放送される。

調査時期:2017年2月21日〜2017年2月25日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数:2,390名
調査方法:インターネットログイン式アンケート