CP+の開幕直前に度肝を抜くスペックの交換レンズを発表したシグマブースでは、正面に製品群を一同に展示しています。従来のシグマのイメージを一新した高性能のカメラやレンズが整然と展示されているのを見ると、古くからの写真ファンにとっては感慨深いものがあるでしょう。
展示されていた新製品のなかで一番人気だったのは、やはり大口径の中望遠レンズ「105mm F1.4 DG HSM」でしょう。明るさが特徴のレンズですが、なによりも巨大なルックスが来場者の目を引いていました。
前玉の大きさから相当重そうな印象を受けますが、フルサイズのデジタル一眼レフカメラに装着すると意外にもバランスがよく、安定したホールディングが味わえました。担当者によると「究極の描写性能を持っています」とのことなので、今から発売が楽しみな一本ですね。
往年の写真ファンにとって注目なのが、「カミソリマクロ」としてシャープな描写が知られているシグマの70mmマクロレンズがついに復活すること。「70mm F2.8 DG MACRO」は画質本位の設計で、圧倒的な解像感とヌケ感を味わえるレンズになっているそうです。まだ開発発表にとどまりますが、ブースでは実機が手に取って試せます。こちらも発売が待ち遠しいですね。
ソニーEマウント用の単焦点レンズ群をついに投入することになったのも、α7シリーズのユーザーにとって見逃せません。オートフォーカスの動作スピードもスムーズになって、より純正レンズに近づきました。シグマのArtラインのレンズなので、描写性能も折り紙付きです。「14mm F1.8 DG HSM」、「20mm F1.4 DG HSM」、「24mm F1.4 DG HSM」、「35mm F1.4 DG HSM」、「50mm F1.4 DG HSM」、「70mm F2.8 DG MACRO」、「85mm F1.4 DG HSM」、「105mm F1.4 DG HSM」、「135mm F1.8 DG HSM」が順次登場する予定です。
(文/三井公一)