多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『「Google Pay」と「Android Pay」、なにが違うの?』という質問に答えます。

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Android Payは、NFC対応Android端末を店頭の端末にかざすことでクレジットカード/デビットカードによる支払いを可能にする、Googleが提供する決済サービスです。電子マネーやポイントカードにも対応するほか、Googleのサービスと連係できる点も特長です。2015年9月にサービスが開始され、ここ日本では2016年12月にスタートしました。

Googleは「Googleウォレット」という決済サービスも提供しています。こちらは2011年に米国でスタート、"Google版おサイフケータイ"とでもいうべき存在でしたが、その使い方は事実上米国でのみ可能となっていました。Android Pay登場以降は、その位置付けを個人間送金やGoogle Playストア/Gmailで使う送金サービスに変更されています。

そして「Google Pay」は、Android PayとGoogleウォレットを統一した決済プラットフォームとして登場しました。今後Androidユーザは、Google PlayストアなどGoogleのサービスはもちろん、「G Pay」ロゴが掲示されたリアル店舗やオンラインショップでも、Googleアカウントに登録した決済情報に基づき支払うことができます。以上を踏まえると、ご質問に対する回答は「Google Pay = Android Pay + Googleウォレット」となるでしょうか。

2018年2月現在、日本でGoogle Payに対応するのは電子マネーが「楽天Edy」と「nanaco」、ポイントプログラムが「Tポイント」と「dポイント」となっています。対応サービスを拡大する方針とのことですから、今後に期待しましょう。

  • GoogleウォレットとAndroid Payを統一したサービスが「Google Pay」です