全国大学生活協同組合連合会はこのほど、第53回学生生活実態調査の結果を発表した。調査時期は2017年10月~11月、調査対象は全国の国公立・私立大学の学部学生、有効回答は1万21人。

下宿生の奨学金は3年連続減少

大学生の1日の読書時間を調べたところ、前年比0.8分減の平均23.6分と3年連続の減少。1日の読書時間がゼロと答えた割合は同4.0ポイント増の53.1%と、5年間で18.6ポイント増え、調査項目に読書時間を加えた2004年以降で初めて半数を超えた。

  • 1日の読書時間分布(出典:全国大学生活協同組合連合会Webサイト)

自宅生の生活費をみると、収入合計は前年比1,760円増の6万4,070円と、5年連続の増加。費目別では、「アルバイト」が同2,150円増の3万7,920円と、2001年以降で最高額を更新した。

支出合計は同1,900円増の6万2,590円と、3年連続の増加。費目別では、「貯金・繰越」が同790円増の1万8,880円、「書籍費」が同110円減の1,340円などとなった。「書籍費」は2年連続のマイナスとなり、1970年以降で金額、支出に占める割合(2.1%)ともに最低額を記録した。

下宿生の生活費をみると、収入合計は同3,070円増の12万3,890円と、2年ぶりの増加。費目別では、「奨学金」が同1,070円減の2万190円と3年連続のマイナス、収入に占める割合(16.3%)も3年連続で減少した。一方、「アルバイト」は同1,650円増の2万8,770円、収入に占める割合(23.2%)ともに過去最高を更新した。

支出合計は同3,140円増の12万750円と、2年ぶりの増加。費目別では、「書籍費」は同80円減の1,510円と、自宅生同様に金額、支出に占める割合(1.3%)ともに1970年以降で最低額を記録した。