JR東日本は28日、武蔵野線で使用してきた205系をインドネシアの鉄道事業者へ車両譲渡すると発表した。今年3月初旬から2020年までの間に336両の譲渡を予定している。
武蔵野線では8両編成の205系を中心に209系も活躍するほか、昨年11月から元中央・総武線各駅停車の車両E231系も運行開始している。JR東日本は2013~2015年にかけて、E233系の新製投入にともない置換えとなった埼京線・横浜線・南武線の205系、計476両をインドネシアの鉄道事業者へ譲渡しており、今回、おもに武蔵野線で使用してきた205系についてもインドネシアへ譲渡されることが発表された。
譲渡先はインドネシアの首都ジャカルタ近郊で都市鉄道を運行するインドネシア通勤鉄道会社(PT Kereta Commuter Indonesia)。譲渡車両は336両を予定し、3月初旬から約2年かけて譲渡を進めていくことになる。
なお、JR東日本は2014年3月に締結した協力覚書にもとづき、インドネシア通勤鉄道会社へ車両メンテナンスや乗務員による車両の点検・整備、サービス向上などさまざまな協力を行っている。「今後も新たに譲渡する車両を対象とした支援をはじめ、更なる協力を進めてまいります」と発表している。