日に日に進化を遂げる抱っこ紐。キッズ&ベビーグッズを中心に紹介している国際合同展示会「プレイタイム東京」でも、海外から入ってきた最新の商品を目にすることができた。
これから日本で流行するかもしれない、新しいタイプの抱っこ紐を紹介しよう。
ヒップベース式の3D抱っこ紐「ミアミリー」
最近じわじわと人気を集めているのが、赤ちゃんがお尻をのせられる、台座のようなシートがついた抱っこ紐。2017年2月、スイスからやってきた「ミアミリー」も、そんな商品の一つだ。
抱っこ紐についている「ヒップベース」が、赤ちゃんの脚とお尻を正しく支え、股関節にかかる負担を軽減してくれるほか、赤ちゃんの体重をウエスト部分にバランスよく分散することで、利用者の腰・肩への負担が減り、抱っこが楽になるという。
ヒップベースには、小さい哺乳瓶、ドリンク、おむつ、財布、家のカギくらいの荷物が入る収納スペースがついているので、ちょっとしたお出掛けに便利そうだ。
また20kgまで対応可能なので、子どもの成長に応じてさまざまな使い方ができるのもうれしい。新生児期はインファートインサートを付けて、小さい頃はショルダーをつけて、そして大きくなったらヒップベースだけでも十分に抱っこが可能。ショルダーの取り外しが不要な分、成長した子どもの「抱っこして!」「やっぱり降りる!!」といった無茶な要求にもすぐに応えられる。
ダブルショルダーでは「対面抱き」「外向き抱き」「おんぶ」、ヒップベースのみでは「対面抱き」「外向き抱き」「腰抱き」に対応でき、価格は税別2万6,000円(デニム・ブルー、ストーン・グレー、チャコール・ブラックの3色)。
オンラインショップやベビー用品取扱店を中心に展開しているが、現在は在庫不足により入荷待ちの状態になっているとのこと。3月初旬から日本仕様として改良された商品が順次出荷されるそうなので、興味のある人はぜひチェックしてみてほしい。
フランス流! 2つの紐を通すだけのシンプルなベビーキャリア
展示会で、そのシンプルなつくりに驚いたのが、フランスのブランド「Studio Romeo」のベビーキャリア(抱っこ紐)だ。ループ状になっている2つの紐を、それぞれ左右の肩にたすき掛けのような形で掛けるだけで、新生児から12kgまでの赤ちゃんを抱えることができる。
一般的なベビースリングとは違い、両肩にかけた紐をクロスさせ、赤ちゃんを支える点がポイント。ストラップなどの部品は一切使用しておらず、おんぶ紐のようにしばって固定する必要もない。赤ちゃんの体重がバランスよく分散されるので、腰や肩への負担も軽減されるという。
巻き方次第でさまざまな抱き方ができるほか、使わないときにはコンパクトにたたんで収納できるので、お出掛けも楽チン。同社によれば、フランスを中心としたヨーロッパ、カナダの一部で人気を集めているそうだ。
まだ日本での発売は決定していないが、いくつかの販売店などから問い合わせは来ているそうで、入荷される日を楽しみに待ちたい。フランスの会社へ直接注文することは可能なので、チャレンジしてみてもいいかもしれない。
使用期間は短いものの、大切な子どものために厳選したい育児グッズ。周囲の口コミに加え、最新の情報も入手することで、納得いく形で購入を検討してほしい。