平昌五輪フィギュアスケート男子で2大会連続金メダルを獲得した羽生結弦が27日、東京・六本木で行われた日本代表選手団 帰国報告会に登場。駆けつけたファンの熱烈な歓迎に、笑顔で手を振って応えた。
羽生は、銀メダルを獲得した宇野昌磨らとステージに登場。「フラッシュもすごいし、外でのインタビューもなかなかないし、すごいうれしい。リンクとは違ってみなさんの顔も見られるし、うれしいですね」と笑顔を見せ、今大会を振り返り、「苦しかったというより、自分のやってきたこと、やっていることを信じてという感じでした。苦しさとか不安とかわくわくとかなしに、ひたすら集中できた」と話した。
司会を務めた元プロテニス選手でスポーツキャスターの松岡修造から「ちょっと休んだ方が」と心配されると、「じん帯だけだったらすぐ治ったなと思うんですけど、いろんなところを痛めすぎてどこだかわからない。もうちょっと休みたいという気持ちはある」と本音を告白。そして、「治療もリハビリもすごい大変だと思う。それも苦しみながら頑張りたいと思います」と完治に向けての思いを語った。
2連覇という偉業を達成した羽生。「スケート人生だけじゃなく、しかも今までだけじゃなくて、これからの人生もすべてをかけた結果だと思う。自分がかけた分、喜んでくださったのがうれしいですし、その喜びがまた自分の喜びにもなっている。『ありがとう』という言葉が伝えたいと言葉です」と感謝し、「将来自分がいろんな仕事についたときに説得力にもなると思うので、これを誇りに生きていきたいと思います」と胸を張った。
さらに、五輪について「人生そのものです。すべてをかけました」と堂々とコメント。「すべてを懸けないと勝ちきれないというのはわかっていたし、それを勝ち取ったこともまた自分の人生だと思う。人生のすべてが懸かったなと思います」と達成感に満ちた表情を見せた。