「Nokia」ブランドの携帯電話メーカー、HMD Globalは2月26日、スペイン・バルセロナで最新のAndroidスマートフォンを4機種、そしてNokiaの古い機種を再現したフィーチャーフォンを1機種、発表しました。HMDは2016年末の設立で2年目を迎えたところだが、「あらゆるコンシューマー向けにラインアップがそろった」と、CEOのFlorian Seiche氏は述べています。
HMDは2017年の「Mobile World Congress 2017」で「Nokia 3110」を復活させたことが話題になりましたが、今年もNokiaのノスタルジーをそそる端末を発表してくれました。「Nokia 8110 4G」です。
このNokia 8110 4Gは、Nokiaが1996年に発売した「Nokia 8110」のリメイク。Nokia 8110は初のスライド式ケータイで、映画「The Matrix」にも登場しましたね。固定電話を思わせるようなカーブを持つ端末で、スライダーを開くと起動します。当時、色は黒でしたが、今回のリメイク版では端末のカーブから連想されるバナナの黄色も加え、レトロ感をポップに演出しています。
OSには独自のKaiOSを搭載し、チップセットはQualcomm 205 Mobile Platform(動作周波数1.1GHzのデュアルコアMSM8905)です。4Gという名称の通り、VoLTE通話が可能となっています。
多機能ではありませんが、Gmail、Outlookとのメール同期機能があり、Google Assistant、Facebook、Twitterなどのアプリも利用できます。カメラは背面に搭載した2メガピクセルカメラのみ。フロントにはないので、画面を見ながらのセルフィーは撮れません。
バッテリー持続時間は17日。1年前に発表した「Nokia 3110」のリメイクが「デトックス」だったのと同じように、ソーシャルなつながりをオフにしたい週末や、バケーション向けと位置付けています。
HMDの最高製品責任者、Juho Sarvikas氏は、「フィーチャーフォンのロイヤルユーザーはかなりの規模。フィーチャーフォン分野でのイノベーションに大きな潜在性がある」と語ります。Nokia 8110 4Gは2018年5月の発売予定、予想価格は79ユーロです。