キックオフの意味と語源
キックオフとは、ビジネスの世界で「プロジェクトを始めること」という意味で使われています。もともとはサッカーやラグビーなどフットボール系スポーツで使われていて、試合開始やゴールなどの後に試合を再開する時に用いられる言葉でした。
キックオフミーティングの意味と目的
初回ミーティングや決起集会など、プロジェクト等を始動させるための最初の会合のことを「キックオフミーティング」と言います。新たなプロジェクトの始動や、新しいチームを発足した時、新年度スタート時などに行なわれます。
キックオフミーティングは、自己紹介で始めるのが一般的です。新たなプロジェクトに集められるメンバーは初対面である人も多いことから、自己紹介によって緊張感をほぐし、チームの雰囲気を良くすることがキックオフミーティングの目的のひとつと言えます。
次に、プロジェクトの目的をメンバー全員に伝えます。プロジェクトの成功には、全員が目的をしっかりと理解することが大切です。プロジェクトの目的を伝え、仕事の割り振りやスケジュールなどを確認し、全員で情報を共有します。また、プロジェクトリーダーなどが一方的に話し、メンバーに伝えるだけで終わっては意味がありません。
プロジェクトの説明を終えたら、必ずメンバーに「どう思うか」という質問を投げかけましょう。それぞれの専門分野における立場から、プロジェクトに対する意見を発言してもらうことで、その意見をプロジェクトに反映するだけでなく、メンバーの積極的な参加意欲を高めることにもなるでしょう。
キックオフミーティングは、プロジェクト指導にあたって、メンバー全員による情報の共有と共通理解を促すことが最大の目的です。そのため、メンバー全員が参加できるような日程を調整し、開催しましょう。
キックオフの例文、正しい使い方は?
- 「明日、新しいプロジェクトがキックオフされるようだ」
- 「来月キックオフするので、それまでにメンバーを集めてください」
- 「○月○日に、Aプロジェクトのキックオフミーティングを開催します」
- 「新商品のキックオフイベントを開催する」
新しい商品の販売をスタートさせる時に開催するイベントのことを、「キックオフイベント」と言います。
今回は、ビジネスシーンで使われる「キックオフ」についてご紹介しました。他の世界で使われている用語が、ビジネス用語として浸透している例は他にもあります。ビジネス用語を覚えることも社会人として大切なスキルです。いつプロジェクトメンバーに選ばれてもいいよう、しっかりと頭に入れておきましょう。