京王電鉄の有料座席指定列車「京王ライナー」が22日から運行開始した。新型車両5000系を使用し、平日・土休日の夕夜間に下り新宿発京王八王子行5本、下り新宿発橋本行5本を設定。それぞれ1時間おきに運行される。
「京王ライナー」は長距離利用者の着席ニーズに応えることを目的に、夕夜間の帰宅時間帯(平日20~24時台、土休日17~21時台)に京王線・相模原線で下り10本を運行する。ロングシート・クロスシート転換座席を備えた新型車両5000系を使用し、全席指定制のクロスシート(車端部の座席はロングシート)で、座席指定券の料金は一律400円。新宿発京王八王子行は府中駅以降、新宿発橋本行は京王永山駅以降の停車駅から座席指定料金不要で乗車できる。
運行初日の2月22日、初列車の新宿駅20時0分発・京王八王子駅20時39分着「京王ライナー1号」、続く新宿駅20時30分発・橋本駅21時8分着「京王ライナー3号」ともに発車前の時点で満席に。「京王ライナー」が発車する京王線新宿駅2番線ホームでは、「京王ライナー1号」の発車1時間前から多くの鉄道ファンらが集まっていた様子だった。
京王多摩センター駅では、21時すぎに「京王ライナー3号」が2番線ホームに到着。新型車両5000系の種別・行先表示器に「京王ライナー」のシンボルマークが表示され、さらに「指定券無しでご乗車できます」との表示もあった。駅構内放送でも、同駅から乗車する際、指定券不要であることが案内された。なお、「京王ライナー」は京王八王子行・橋本行ともに終点到着後、回送列車となって折り返すという。
平日の「京王ライナー」は京王八王子行・橋本行ともに新宿駅を深夜0時台に発車する列車を設定。橋本行の最終列車は新宿駅0時20分発「京王ライナー19号」で、新宿駅から京王多摩センター駅まで同列車最速の24分で結ぶ。