米Facebookは2月20日 (現地時間)、ニュースフィードにおいて「glTF 2.0」に準拠した3Dコンテンツのサポートを開始した。標準を目指す最新のデータフォーマットをサポートすることで、Facebookを通じた高品質な3Dコンテンツの幅広い共有を実現しようとしている。
glTF 2.0は、オープンコンソーシアムKhronos Groupによる3Dアセット仕様である。3Dコンテンツにおいて、画像におけるJPEGや、ビデオにおけるH.264のような標準的なフォーマットを目指しており、MicrosoftやGoogleも普及を後押ししている。Facebookは昨年10月に、Oculus Mediumなどから3Dコンテンツをニュースフィードに投稿できる3D Postを開始した。テキストから画像、そしてビデオへと人々のソーシャルアクティビティが移り変わり、次にVR/ARが成長すると見る同社は、そのシフトを加速させるために3Dコンテンツが共有しやすいものになる必要があると考えている。glTF 2.0のサポートはその一環だ。
glTF 2.0によって、ユーザーはニュースフィードでリッチな3Dコンテンツを利用できる。開発者は、3D PostをサポートするGraph APIによって、直接3DコンテンツをFacebookで共有させられる機能をアプリに組み込める。またOpen Graphタグによって、Webサイトの3DコンテンツがFacebookで共有された際に3D表示させることが可能。3Dオーサリングツールを使って3Dコンテンツを作成するクリエイターが、3DファイルをFacebookにドラッグ&ドロップするだけで3D Postを作成できるワークフローも可能になる。
Oculus Mediumから直接3Dオブジェクトを共有できるほか、GoogleのPolyでも間もなくサポートされる。またSony Mobileのスマートフォン「Xperia XZ1」では、キャプチャしたものを3D Creatorアプリを使って3D化してFacebookに直接投稿でき、Modoの3Dモデリングツールも対応するなど、glTFのエコシステムが広がりつるある。
Facebookは「インタラクティブなアニメーションを実現し、ARを用いてリアルな世界に3Dコンテンツを融合させられるよう、さらに高品質な3Dモデルのサポートに取り組んでいる」という。