年明けから春にかけて値上げを発表している企業が相次いており、この春は値上げの春となりそうです。その主な理由が、原材料、包装資材、人件費、物流費のコスト上昇のためです。
納豆・米・乳製品など値上げ
「おかめ納豆」で知られる納豆メーカー大手のタカノフーズは、4月1日以降出荷価格を10%から20%の値上げすることを発表しています。価格改定は1990年以来、27年ぶりだそうです。納豆は、広告の目玉になることも多いので、安いときに買って冷凍をして、食べるときに常温、もしくは冷蔵室で解凍するといいでしょう。
テーブルマークは、2月1日からパックご飯を、3月1日出荷分からは冷凍うどんなどを1%~17%値上げすると発表しました。東洋水産の「マルちゃん 包装米飯」は、3月1日出荷分より「無菌米飯シリーズ」で1パックあたり15円、「レトルト米飯シリーズ」が1パックあたり10円の値上げとなります。一人暮らしの味方のパックご飯や冷凍うどんが値上げになるのは痛いものがあります。ご飯はまとめて炊いて、小分け冷凍もしくは冷蔵をして対策するとよいでしょう。
森永乳業では、3月1日からクリープの容量が4.8%~6.3%減り、箱入りの「ピノ チョコアソート」「ビエネッタ バニラ」「ビエネッタ ティラミス」「PARMアーモンド&チョコレート」の希望小売価格が500円から550円(税別)になります。
食品値上げ時にはPB商品の活用がおすすめ
このように、食品などが値上げになった際にまず活用したいのが、スーパー各社が提供するPB(プライベートブランド)商品です。ナショナルブランドに比べて値段が安いのが特徴です。
スーパーのブランド名で販売されていますが、中身は大手ナショナルブランドもしくはそれに近いメーカーが製造していることがほとんどです。一括大量注文をすることで、コストを抑えてその分価格も1割程度安くなっています。とはいえ、原料自体の高騰であればPB商品もパッケージ変更という価格変更もしくは量を減らした実質的な値上げになる可能性もあります。
郵送運賃の値上げにも注意
運賃は昨年の2017年10月にヤマト運輸が、同11月に佐川急便が先行して値上げをし、この3月1日からは「ゆうパック」の運賃が平均で12%程度値上げとなります。
送料の節約は、まずサイズと重さに注意をしながら規定内に収まるようにすることです。1サイズ上がることでその分送料が高くなりますので、気をつけて損はありません。ゆうパックの場合は、荷物の大きさで運賃が決まる仕組みですので、小さくても重さがあるものは、ゆうパックと使い分けるといいでしょう。またゆうパックは郵便局で切手払いもできますので、使っていない切手があれば支払いに利用するとムダがありません。
ほかにも「持込割引」として郵便窓口に持ち込んだ荷物1個につき120円、「複数口割引」として、あて先が同一のものを2個以上差し出すと1個につき60円割引の割引あります。また、差出日前1年以内に差し出されたゆうパックで同一あて先が記載されているゆうパックラベルの控えを添えて差し出すと、1個につき60円の割引がある「同一あて先割引」があります。よく送る先の送付状の控えはなくさないようにしましょう。
たばこは増税が続く見込み
そして4月1日からは旧3級品と呼ばれる「わかば」「エコー」「ゴールデンバット」など6銘柄の紙巻きたばこが1箱40円の値上げを予定しています。たばこに関しては、今後も増税が続く見込みですので、家計と身体の健康を考えて禁煙外来や禁煙をサポートするサイトやアプリなどを利用して禁煙に向けた努力も必要でしょう。
値上げや増税などなかなかお金を貯めにくい環境になってきていますが、今できることから将来に向けて備えていくことが大切ですね。