東芝ライフスタイルは3月下旬に、幅60cmというスリム型の5ドア冷凍冷蔵庫として、VEGETA(ベジータ)シリーズの「GR-M470GW」を発売する。集合住宅など、搬入経路や設置幅で制限が多い設置場所でも「大容量冷蔵庫を設置したい」というニーズに応えた。
定格内容積は465Lで、カラーはラピスアイボリーとクリアシェルホワイトの2色。外形寸法は幅600mm×奥行き704mm×高さ1833mm、年間消費電力量は245kWh/年。価格はオープン、推定市場価格は260,000円前後(税別)だ。
GR-M470GWは、横幅と奥行きを抑えた幅60cmの冷蔵庫。断熱性能と強度を保持しながら、外壁の薄壁化、部品の小型化によりスリム化を実現した。一般的な冷蔵庫の場合、1つの冷却器で冷凍室、野菜室、冷蔵室を冷やすので、外気温度と冷気の差が大きい。そのためウレタンなどを使用したしっかりとした断熱構造が必要となる。
一方、東芝独自のツイン冷却は、冷蔵室・野菜室専用の冷却部分の外気温と冷却器の温度差が少ないので、野菜室・冷蔵室背面のウレタンレス断熱構造を可能にした。
また、GR-M470GWは鮮度保持機能も装備。野菜室に高湿度の冷気を1日20回以上送ることで、野菜の保存に最適な高湿度環境を保つ。さらに「ミストチャージユニット」の働きによって、湿度過多環境下では野菜室の外へ水蒸気を放出し、結露による野菜の水腐れを防ぐ。
チルド室には、食品が凍らない-4℃前後の高湿度冷気を送り込み、肉や魚などの生鮮食品を急速に冷やす「速鮮チルド」を搭載。解凍モードも搭載しているので、凍らせた食品を約30分で、包丁で切れる状態まで解凍する。このほか、ドアポケットにはチューブ型の調味料を4本収納できるチューブスタンドを備えるなど、収納性にも配慮している。