品薄状態がちょっとした社会現象にもなった「iQOS」をはじめ、国内でも複数の加熱式タバコ・電子タバコが購入可能になった。「煙や臭いが気にならない」「吸える場所が増えた」といったメリット面から、これらの新しいタバコへ切り替えた喫煙者も多いはずだ。
一方、電子・加熱式タバコを実際に使用し続けている中でデメリットを感じるシーンも出てきているようだ。今回は電子・加熱式タバコを使用している喫煙者197名に「電子・加熱式タバコを吸うことのデメリット」についてアンケートを実施。気になった回答を紹介していこう。
電子タバコ・加熱式タバコを吸うようになって感じたデメリットを教えてください
手入れやメンテナンスが大変
・「お手入れにかなり時間がかかります」(30歳女性/その他/その他)
・「丁寧に掃除しないと吸えなくなる。故障する可能性がある」(45歳男性/繊維・アパレル/事務・企画・経営関連)
・「手入れが非常に面倒である」(36歳男性/専門商社/営業関連)
・「手入れしないとすぐに調子が悪くなる」(50歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
費用がかさむ
・「初期投資をはじめ、費用がかかる」(53歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「定期的な手入れが面倒だし、本体が高く、1年ごとくらいに買い換えないといけないので高出費」(41歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「お金が以前よりかかるようになった」(23歳男性/その他/その他)
・「値段が高いし、選択肢がせまい」(29歳女性/教育/公共サービス関連)
充電が面倒
・「普通のタバコと違って充電するのが面倒」(32歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「毎日充電しなければならない点が煩わしいと思う」(40歳女性/その他/その他)
・「充電切れが困る。続けて吸えない」(50歳男性/広告・出版・印刷/営業関連)
・「充電が大変。荷物がかさばる」(37歳男性/その他/その他)
購入可能な場所が少ない
・「田舎なので買える店が少ない」(27歳女性/流通・チェーンストア/販売・サービス関連)
・「販売店がまだ少ないなと感じる」(38歳男性/その他/その他)
・「電子タバコの購入できる場所が意外と少ないことが多く、購入場所を探すのに苦労しています」(50歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「紙巻きタバコと違って、売っているお店がまだ少ないので、いつも買っているお店に在庫がなくなってしまうと、探すのに苦労しているのがデメリットです。自販機で簡単に手に入れられるようになってくるとよいのですが、まだまだ紙巻きタバコのように簡単に変えないのが現実です」(57歳男性/通信機器/事務・企画・経営関連)
本体が壊れやすい
・「壊れやすくてコスパが悪い」(32歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「持ち運びにくいうえ、壊れやすくて困る」(27歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「電子タバコはこわれやすい」(36歳男性/官公庁/公共サービス関連)
吸いごたえや味が物足りない
・「やっぱ紙巻きタバコの味がよい」(56歳男性/その他/その他)
・「吸いごたえがない」(32歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「味が薄くて、つい紙巻きタバコを吸いたくなる」(55歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
■総評
全体の2割弱が回答した「手入れやメンテナンスが大変」が電子・加熱式タバコのデメリットの1位という結果になった。「紙」から「機械」へとタバコが一気に高度かつ繊細なアイテムになったため、喫煙のための手入れやメンテナンスが必然的に出てくる。そして、その手間が想像以上に負担になっているとの声が少なくなかった。
次に多かった回答は「費用がかさむ」だった。タバコを吸うために電子・加熱式タバコの本体や充電器を購入しなければならないため、初期費用が発生。さらに、決して安くはない金額で購入した本体が壊れてしまうと、再度買わないといけないため、どうしてもコストが膨らみやすくなる。従来の紙巻きタバコにはなかった余分な出費をデメリットと感じる喫煙者が15%ほどいた。
「費用がかさむ」とほぼ同数の回答が寄せられて3位にランクインしたのが「充電が面倒」。充電が切れると、「吸いたいときに吸えない」という苦しみにさいなまれる。紙巻きタバコも携帯している人ならまだしも、電子・加熱式タバコのみしか持ち歩いていない喫煙者からすると、「充電問題」はかなり苦痛なようだ。
※写真と本文は関係ありません
調査時期: 2018年2月9日~2月13日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 197名(男性139名 女性58名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート