大阪市交通局は13日、南港ポートタウン線(ニュートラム)に今後増備する200系新造車両2編成の外観デザインを公表した。
デザインにあたっては、4月1日の民営化後も変わらず利用者に愛される車両とするための新たな取組みとして、沿線のデザイン系学校の学生から募集を実施した。現行の200系のデザインが「南港で元気に走りまわる子供たち」をイメージしたものであることから、その形状は踏襲しつつ、「ニュートラムに新たな風を吹き込み、南港地区のさらなる活性化をめざすこと」を基本コンセプトとしてデザインを募った。
寄せられたデザイン案は、デザイン性、地域性、親しみやすさ、永らく愛されるか、夢があるか(楽しくなるか)、デザインに込めた思い(コンセプト)の6つの観点で総合的に評価され、上田学園大阪総合デザイン専門学校の2つの案が採用された。
2案のうち「自然キラキラ、みんなワクワク」と題した作品は、活気のある街と自然が溶け合う南港の風景と、その前に広がる海の波を描いたデザインとなっている。全編成を通して見ると、海の波がタコの足になっているというしかけを盛り込んだ。7月末に運行を開始する200-17編成に採用される。
もうひとつの採用作品は、南港から見えるさまざまな景色とそこで遊ぶ子供たちを描いた「南港に羽ばたく子供たちと四季折々の景色」と題したデザイン。かわいさや優しさあふれる子供のイラストが200系のイメージに合っていると評価された。8月末に運行開始する200-18編成に採用される。