Garminが、スポーツアスリートに向けたGPSスマートウオッチの新製品「ForeAthelete 645」を発表しました。光学式心拍計や気圧高度計、加速度センサーなどを備えるモデルで、多彩なスポーツアプリを利用できます。上位機種の「ForeAthelete 645 Music」はさらに、音楽の保存と再生に対応。AWAの音楽サービスとも連携し、スマートフォンなしの音楽再生が可能です。発売時期は、2018年3月末になる見込みです。
上品な外観、2モデル4色で展開
ForeAthelete 645は、サイズが42.5×42.5×13.5mm、重量が42.2gです。日常時計モードでは約1週間の駆動となります。裏ぶた側に設けられた光学式心拍センサーによって、24時間いつでも心拍情報を記録でき、「過去4時間」や「過去7日間」といったスパンでもログの確認が行えます。
衛星測位システムとして、GPS、GLONASS、みちびきに対応。50m防水仕様なので、プールでも使えます。対応するスポーツアプリの一部を紹介すると、ラン、室内トラック、自転車、プール、スノーボード、筋トレ、有酸素トレーニング、ヨガなどなど。数が豊富なうえ、今後も拡張していく予定です。アクティビティトラッキングとしては、ステップ数、消費カロリー、上昇階数、週間運動量、睡眠などに対応します。カラバリはBlackとSandstoneの2色を用意、希望小売価格は44,800円(いかすべて税別)。
上位モデルのForeAthelete 645 Musicは、サイズと重さはForeAthelete 645と同じ。基本機能も同等ですが、ミュージックプレーヤー機能を持っています。
ウオッチ本体に内蔵する4GBのストレージには、最大500曲の音楽を保存可能。スマートフォンとの連携なしに音楽を楽しめます(別途、市販のBluetoothヘッドセットが必要)。例えば、音楽を聴きながらランニングするとき、スマートフォンや音楽プレーヤーがいらないわけです。
ForeAthelete 645 Musicに保存する音楽は、ケーブル接続でパソコンから転送しますが、定額制の音楽配信サービス「AWA」で作成したプレイリストも使える点が大きな特徴。スマホのAWAアプリでプレイリストを作り、ForeAthelete 645 Musicと連携させます。すると、Wi-Fi接続を使って、プレイリストの楽曲がForeAthelete 645 Musicに転送されるという仕組みです。ForeAthelete 645 MusicのカラバリはBlackとCeriseの2色を用意、希望小売価格は4万9,800円となっています。
発表会でデモ機に触れました。ベゼルにはステンレススチールを採用しており、普段使いでも違和感のないデザインになっている印象。スマートフォンとの連携機能では、SNSの新着メッセージ情報、電話の着信、カレンダー連携によるスケジュール情報、天気予報などの確認が行えました。ブースの担当者は「スマホの通知領域に表示される通知も腕で確認できるので、大切な情報を見逃すことがなくなる」と話します。
トライアスロンで使いたい!
フルマラソンに参加するような一般ユーザーから、記録を狙うトップアスリートまでが便利に使える本製品。別売りのセンサーを連携させると、さらに精密なデータを取得できるようになります。
例えば、ランニングパンツのウエスト部に装着する「ランニングダイナミクスポッド」(8,400円)を使えば、「身体の上下動」「接地時間」「GCTバランス(左右の接地時間のバランス)」「ピッチ(1分間あたりの歩数)」「ストライド(歩幅)」などが計測可能です。そこで仕事のかたわら、トライアスロンに取り組んでいるという道端カレンさんが同機能の使い心地を語ってくれました。
道端カレンさんは、Garminのアンバサダーに選ばれる前から、Garmin製品の愛用者だったそうです。「(Garminの)活動量計を使わないと練習にならないほどです。最近は、日常生活で腕時計としても使える、デザインの良いモデルが増えてきたので嬉しい」とコメント。
新製品のForeAthelete 645 Musicについては、「室内ではイヤホンで音楽を聞きながらトレーニングメニューをこなしているので、そのときに使いたいです。普段はニルバーナなど、テンポの速いロックを聞いていますが、AWAではプレイリストを共有できるので、そちらにも興味があります」と笑顔に。
現在、ランニングフォームを改善中とのことで、「速い選手はフォームも綺麗。例えば、ケニアの選手は着地位置が違うんです。理屈では分かっているけれど、その知識を活かしきれない」と悩みを明かします。そこで、ForeAthelete 645でフォームをチェックし、自分の走りを分析してみたいと意欲的に話していました。