シンガポール航空カーゴ(SIAカーゴ)と日本貨物航空(NCA)は2月13日、さらなる利便性向上の機会を共に追求すべく、戦略的パートナーシップの構築に向けた覚書(MOU)を締結。4月1日より日本とシンガポールを結ぶ路線にてコードシェアを開始することで合意した。
この戦略的パートナーシップは、両社が5年をかけて段階的に拡大してきた既存のブロックスペース契約に基づいて構築される。第一段階として両社は、同局による承認を前提とし、4月1日より日本とシンガポールを結ぶ路線にてコードシェアを開始することで合意した。この合意により、両社の顧客により需要に合致した柔軟な貨物サービスを提供できる。
現在、SIAカーゴはチャンギ空港=成田空港間で毎日2便、チャンギ空港=羽田空港間で毎日3便、旅客便の運航を行っており、NCAは成田空港=チャンギ空港間をボーイング747-400Fにて週6便での定期便運航を行っている。
シンガポール航空カーゴのチン・ヤウ・セン社長は、「当社は長年に亘るNCAとの関係を大変重要に思っています。今回のMOU締結は、両社による相乗効果を実現し、プロダクトとサービスを共に拡大することで、お客様の利益向上を目指すという、私たちの取り組みを示すものです。今回の東京とシンガポール間を結ぶコードシェア便の運航は、両社の戦略的パートナーシップを発展させていく上で重要な第一歩となります」とコメントしている。
日本貨物航空の坂本深代表取締役社長は今回の締結について、「当社にとってシンガポールはアジアにおける主要拠点のひとつであり、昨年、定期便就航30周年の節目を迎えました。この折に、シンガポール航空との提携関係強化に踏み出せることを、大変喜ばしく感じています。コードシェア便の運航を第一歩として、今後益々、両社の関係を発展させ、お客様に選ばれる航空会社であり続けたいと考えています」とコメントしている。