スズキのインド子会社マルチ・スズキとタイ子会社スズキ・モーター・タイランドは8日、それぞれ現地生産した新型「スイフト」を発売すると発表した。
インド製として3代目となる新型「スイフト」は、1.2Lガソリンエンジン・1.3Lディーゼルエンジン搭載車を設定し、トランスミッションには5速マニュアルトランスミッション(5MT)に加え、新たにオートギヤシフト(AGS)を設定。生産はスズキのインドにおける四輪車の生産子会社、スズキ・モーター・グジャラートで行われる。
インドにおける「スイフト」は、2005年にマルチ・スズキで生産開始し、ディーゼル仕様やセダンタイプを追加しながら着実に販売台数を伸ばし、主力車種として2017年12月末までにインド国内で累計約335万台を販売した。
タイ製として2代目となる新型「スイフト」は、1.2LデュアルジェットエンジンにCVTを設定し、生産はスズキ・モーター・タイランドで行われる。
同社は2012年から、タイ政府による環境に配慮した小型乗用車の生産拡大を図るためのエコカープロジェクトに適合するモデルとして「スイフト」の生産を開始し、タイ国内での販売をはじめ、アセアン諸国へも輸出してきた。現在は「セレリオ」や「シアズ」も適合モデルとして生産しているが、新型「スイフト」はスズキで初めて、より環境基準の厳しい第2期エコカープロジェクトの適合モデルとして生産される。
「スイフト」は2017年に全面改良された。国内では相良工場で生産し、販売するほか、欧州・大洋州・中南米などへも輸出している。日本に加えてインド・タイの世界3拠点で生産し、各国から輸出することで、より多くの国・地域での拡販を図るという。