映画『今夜、ロマンス劇場で』の初日舞台あいさつが10日、東京・新宿ピカデリーで行われ、綾瀬はるか、坂口健太郎、本田翼、北村一輝、中尾明慶、石橋杏奈、武内英樹監督が登場した。
バレンタイン間近の舞台あいさつということで、この日の登壇者はバレンタインデートをイメージした衣装姿で登場。北村だけ劇中で演じた銀幕スター・俊藤龍之介の格好をしてきたが、そんな北村に対して綾瀬は「格好良いですよね。決まってます!」と目を丸くし、北村もその気で「ありがとう! さあみんな~! 成仏の時間だぜ! 今日はよろしく!」と劇中で演じた俊藤ばりのセリフで会場は大盛り上がり。続けて観覧者の多くが涙したことを知った綾瀬は「ビックリしています。うれしいですね」と笑顔を見せ、相手役の坂口も「台本の段階で感極まることがないんですけど、最後の2人のやり取りでうるうるしてしまい、これをやるんだったら自分が思った感情を観てもらいたいなという思いがあったので、それがしっかり感じてもらえたのかなと思うとうれしいですね」と観客の反応に満足げだった。
坂口が演じた牧野健司の夢が実現する本作。それにちなみ、「今実現して欲しい夢は?」という質問に綾瀬は「オリンピックも開催中ですし、世界平和です! 皆さんがいつも笑顔で健やかに過ごせるような世の中がいいです」と大きな夢を語り、坂口は「やっぱりこの先の大ヒットを!」と本作のヒットを懇願。そんな2人の大きな夢に比べ、「ごめんなさい! 自分勝手な考えで」と断りを入れた中尾は「妻(仲里依紗)と2人で歩くことがあり、最近写真を頼まれるんです。僕が撮った後に僕に来ると思うじゃないですか。その後に去って行くんですよ。結構精神的に辛いものがあって、いつか僕の方だけ写真を頼まれて仲里依紗がシャッターを押して去られることを実現したいですね。芸能人夫婦を見たら、2人の写真を撮ってあげてくださいね!後で削除できますから」と会場の笑いを誘った。
映画『のだめカンタービレ』や『テルマエ・ロマエ』など次々とヒット作を世に送り出している武内英樹監督の最新作となる本作。モノクロ映画の中のヒロイン・美雪(綾瀬はるか)と、現実世界に生きる青年・健司(坂口健太郎)の切ない恋物語を描く。