俳優の中村倫也が、カンテレ・フジテレビ系ドラマ『FINAL CUT』(毎週火曜21:00~)で、13日に放送される第6話に登場。恋人を殺した疑惑で、メディアからの取材攻勢にあい、追い込まれていく男を演じる。
亀梨和也演じる主人公・中村慶介が、12年前に母親を殺人事件の犯人かのように扱い、死に追い込んだテレビ番組『ザ・プレミアワイド』の関係者に禁断の映像"ファイナルカット"を突きつけ、事件の真犯人を追う姿を描く復しゅう劇の同作。
中村が演じるのは、IT会社を経営する矢口透で、ある日、SNSで話題の美人料理研究家で、恋人の柴みちる(今野杏南)が、同棲中の自宅で殺される事件が発生し、メディアに"疑惑の人物"として取材攻勢をかけられる。さらに、一般人からのSNSへの投稿によって居場所や写真が特定され、精神的に追い込まれた矢口は、メディア被害の相談を受けるサイトを運営する慶介の前に姿を現す。
無実を訴え、もう会えない恋人への思いを吐露する矢口に12年前の自分を重ねた慶介は、力になることを約束するが、警察やメディアからの包囲網によって、矢口は次第に追い詰められていく。
中村は「この仕事をしていると慣れっこなんですが、矢口には免疫がないから、ネットで自分のことが書かれてどんどん追い込まれていく。それに対して、『そりゃ怖いよな』とあらためて感じて、どんな気分になるかを一から考え直しました。芸能人になってマヒしているところを1回洗い直した感じがします」と、役づくりを紹介。
また、「テレビ局の取材を敵側にした問題提起というのは、ジャーナリズムやメディア被害、受け取る側のメディアリテラシーなどが混沌(こんとん)としてきている今の時代にやる意義がある題材なんじゃないかなと思います。それを"テレビドラマでやる"ことに、勇気と気概を感じました」と作品への印象を語っている。