シグマは2月9日、Artラインに属する大口径超広角ズームレンズ「SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM」を発表した。マウントは、シグマ、ニコン、キヤノン用をラインナップ。発売日、価格はともに未定となっている。
「SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM」は、シグマレンズのArtラインに属する、大口径超広角ズームレンズ。5,000万画素を超える高画素デジタルカメラでの使用を前提に設計されており、ズーム全域でF2.8の明るさを持つ。
レンズ構成は11群17枚で、FLDガラス3枚、SLDガラス3枚、非球面レンズ3枚を使用。高屈折ガラスを効果的に配置して補正効果を高め、倍率色収差などの諸収差を抑え、解像感の高い画質を提供する。また、レンズパワーの配置も最適化されており、歪曲収差を1%以下にし、フレアやゴーストも高いレベルで抑制するという。
キヤノン製デジタルカメラの「レンズ光学補正」に対応。「周辺光量補正」、「色収差補正」、「歪曲収差補正」などにより、レンズの光学特性に合わせてさらなる画質向上を可能にする。
鏡胴は、外装部の接合部などにシーリングを施した防塵・防滴構造を採用。レンズ最前面には撥水防汚コーティングを施しているため、メンテナンス性も高い。そのほか主な仕様は以下の通り。
- 最小絞り : F22
- 絞り枚数 : 9枚 円形絞り
- 最短撮影距離 : 26~28cm
- 最大撮影倍率 : 1.5.4
- 最大径 : 96.4mm
- 長さ : 135.1mm
- 重さ : 1,150g
また、同日に発表された「フロント交換サービス」にも対応。付属の花型フードを円形の専用パーツへ交換するもので、隣接するレンズとの干渉やカメラの映像への映り込みが低減される。このサービスは、VR映像制作用の撮影など、マルチカメラ撮影を想定したものだ。サービス開始時期は未定だが、料金は20,000円(税別)。製品保証は引き継がれる。